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長崎旅行写真集・27 (木の家に包まれ)

2007年04月22日 22時31分47秒 | 光と空間
architecture073.jpg: しまばら湧水館の廊下
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=3.3, SS=1/25s), 0.0EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-2), f=24mm (35mm-equivalent: 36mm), Rotated clockwise

島原には古い家が数多く残っています。しまばら湧水館 (ゆうすいかん) もそのひとつ。湧水館は昭和初期の民家で、現在では一部が改造され、無料の休憩所として開放されています。

建物は中央に和室を配し、南側と北側を板敷きの廊下で挟む、昔ながらの間取りです。

座敷には大きな座卓が置かれ、ゆっくりとくつろぐことができます。

architecture074.jpg: しまばら湧水館の一室
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W) and LEE Graduated ND 0.6 Soft filter, Programmed AE (F=4.0, SS=1/60s), +0.3EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-2), f=17mm (35mm-equivalent: 25mm)

湧水館の一番奥には四畳半の部屋があります。

天井は山形に盛り上がった舟底 (ふなぞこ) 天井。峰に当たる部分には丸太が1本、まっすぐに通っています。わずか四畳半の部屋ですが、広々とした高さを感じます。

部屋にはすっきりとした緊張感と品格が漂い、思わず背筋が伸びます。

architecture075.jpg: しまばら湧水館の一室
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Programmed AE (F=3.5, SS=1/50s), +0.7EV (Matrix metering), ISO200, WB=Sunny (-2), f=24mm (35mm-equivalent: 36mm)

部屋の片隅にはにじり口のような小さな窓が開けられ、すりガラスがはめ込まれています。すりガラスを通った乳白色の光は、飴のようなとろみを帯びて畳の上を転がり、にじむように足元に広がります。

この窓は茶室を模した明かり取りでしょうか。ひょっとすると、昔は茶室だったのかもしれません。

聞くところでは、この湧水館は島原市が買い上げて地元の人が管理しているんだとか。島原の古い家は、町の景観を保とうとする地元の人の強い意識によって支えられているのでしょう。



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