D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=4.5, SS=1/100s), ISO200, WB=Sunny (-2), f=70mm (35mm-equivalent: 105mm)
ふらふらと日牟禮八幡宮 (ひむれ はちまんぐう) にやってきました。拝殿には金色が鮮やかな灯ろうがつり下げられていました。せっかくなのでお参りしていきましょう。
おさい銭を投げ入れて、私が鳴らしたのは左から3本目の鈴。参拝者の人気は一番左でピカピカ光る真新しい鈴に集中していましたが、私が選んだのはそれより2本左の鈴。金色が少しくすんだ姿がいとおしくなったから。
お願いしたのは健康のこと。一日中パソコンに向かって目を酷使する仕事をしているので、特に目の健康をお願いしました。それと、お願い事ではないのですが、ここしばらくの親への「ごめんなさい」も神様に聞いてもらいました。
D70s with SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC Macro thru Kenko Pro1D Protector (W), Manual exposure (F=4.5, SS=1/50s), ISO200, WB=Sunny (-2), f=50mm (35mm-equivalent: 75mm)
金色の灯ろうがまぶしい。提灯 (ちょうちん) に貼られた和紙のきなり色と、御簾 (みす) のオレンジがかった茶色、風を受けた柱の淡い褐色と、赤い房。グラデーションをなす自然の色に、金色をトッピングしてしっとり華やかな空間に。
そんな日牟禮八幡宮の境内には、多くの鯉 (こい) のぼりが泳いでいました。奉納されたものでしょうか、年中行事のひとつでしょうか。子供が喜びそうな、かわいらしい演出です。
今回の反省
1枚目の写真は、青銅の灯ろうにフォーカスを合わせていますが、そのせいで全体が引き締まっていません。手前側の金色の灯ろうに合わせるべきだったか、それとも手前側の提灯に合わせるべきだったか、と考えています。
この写真はあまり考えずにさくっと撮ったものです。あれこれ考えながら撮るとどうしても作為の強い写真になってしまってあまり好きではないのですが、もう少し構成 (この場合はフォーカスの位置) を考えれば写真が引き締まったところです。感性100%でもいけないし、理論100%でもいけない。写真はバランスが難しい。
と、ここまで書いて気づきました。
感性と理論のバランスは、どんな場合でも難しい。
文章を書く場合でも同じです。思いつくままに書いていては伝えるべきものを伝えられません。今、こうして文章を書くときにも、自分の伝えたいことを明確に表せるように言葉を選び、文章の構造を考えながら書いています。しかし、そうやって言葉を練り上げていく中でも、当初頭にあったイメージから言葉が外れていくことはありません。きっと、今まで文章を書く経験が多く、比較的書き慣れているからでしょう。
写真を撮るときに理屈を考えると作為の強い写真が撮れてしまうのは、まだ写真を撮り慣れていない証拠です。こういうときは、あえて極端に理屈に偏った撮り方をしてみるのもひとつの手。感性で思いつくままと理論漬けの両極端を知らなければ、その中庸をとることはできません。
ということで、今後私が撮る写真の性格がブレるかも知れません。数日間は近江八幡 (おうみはちまん) 旅行の写真と、少し前に撮りためた写真を紹介していきますが、新しく撮る写真はどうなるか、私も分かりません。
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