上目遣いで

友達が倒れたので、回復するまで私の家で看護しています。

私は、友達とは別の部屋でパソコンに向かって仕事をします。

夕方頃、友達の様子を見に行ったら、目を覚ましていました。

友達は、まだ頭がスッキリしないようです。ゆっくりした動作でイスに座りました。

そして一言。

「お仕事は、まだ (終わらないの) ?」
「パソコン使いたいの?」
上目遣いで、こっくり。完全におねだりの目です。

女友達を相手に上目遣いして どーすんの!?

友達のために、ノートパソコンを 1 台引っ張り出してきました。

それにしても、ケータイが使えて、パソコンも用意されていて (しかも自分専用)、ブロードバンド接続が無料だなんて、ぜいたくな入院だなぁ。

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お部屋を片付けないとね

「おデートなら、お部屋を片付けないとね」

えっ!? 突然、何?

友達が言うには、私が「彼氏が来たらどうしよう」と言ったのだとか。

私、そんなこと言ってないよ。彼氏もいないし。

今、私の家には友達が来ています。倒れた友達の救急搬送に付き添って以来、看護を続けています。

お部屋を片付けないと、と小言を言うのは、回復してきた証拠でしょうか。元気になってくれるのは嬉しいけど、耳が痛いわぁ。

友達の頭痛はまだ完全には収まっておらず、そのせいか、ときどき幻覚があるようです。本人にははっきり物が見えていて、本人もはっきりと言葉を発していて、私の声も聞こえると言うのですが、それは当の友達にしか分かりません。短時間の幻覚の後に友達が現実に発した言葉を私が聞いて、脈絡がつかめずに話が混乱することがあります。

その幻視や幻聴が悪いイメージでないのが救いです。今回友達の頭の中で展開していたストーリーは、私のお部屋デートだったようです。そのまま幻覚が進んだら、どんな展開になったんだろ?

友達は、食の細い私を見てこんなことも言いました。

「みぃちゃん、たくさん食べなきゃ」

元気になってくれるのは嬉しいけど、耳が痛いわぁ。

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ちっちゃ！

ちっちゃ！

袋は大きいのに、中味はちっちゃ！

友達が、たい焼きや大判焼きを食べたいと言い出しました。

月曜日の夜には何も食べられなかった友達が、自分から「これが食べたい」と言うなんて。順調に回復しているようで、嬉しいかぎり。

さっそく、あんこ系のお菓子を探しにお店へ。抹茶味のおまんじゅうを買ってきました。

袋が割と大きいので中味もそれなりと思いきや……

ちっちゃ！

この後、友達はさらに もみじまんじゅうを食べていました。

※携帯電話から投稿した記事です。

(9月12日更新) 携帯電話で撮影した写真の色味を調整しました。

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サムゲタン

具合の悪い友達を家に収容して看病しています。

その友達が、うちに来るときにお土産を買ってきてくれました。

冷凍のサムゲタンです。私が胃腸が弱いことを知っていて、韓国の薬膳 (やくぜん) 料理を選んできてくれました。

ありがとう。でも、頭痛が激しくてフラフラしてるのに、そんなに気を遣わなくていいよ。

サムゲタンなんて、食べるのはおろか、見るのも聞くのも初めてです。さっそく今晩のメインディッシュに。

何も知らない私は、切り分けやすいだろうと大皿に盛ってしまいましたが、専門店では石鍋で出てくるそうです。

肉は柔らかく煮込まれており、スープのだしも絶妙。鶏のお腹に詰められていたニンニクも、栗 (くり) も、ナツメもいただきました。ナツメって、イチジクみたいに甘くてプチプチしてるのね。高麗ニンジンは苦い。ナツメも高麗ニンジンも、食べるのは初めてです。

私ひとりでニンニクを食べちゃったなぁ。朝、お口がくさいかも。

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