ips細胞の山中教授がノーベル賞！

　大変に喜ばしい出来事です。　倫理、道徳が確立されない現代社会で最大限に生かされるべき科学が日本に於いても十分に進歩、発展するごとを願うばかりです。

　ここでも記している様に、日本では、アスリートの活躍にばかり目が行っていて、こういった科学の世界での活躍を忘れていたような最近ではないでしょうか？

　最近の日本の受賞者を見ても、結果的に国民、庶民に直接役に立つような受賞は少なかったように思いますが、今回の山中教授による受賞は、近い将来医学的に大いに生かされそうな内容ですので、違った印象で受け止めています。

　私としては、人間にとって最優先に必要な、社会正義や倫理、道徳といった哲学的な理念が世界に確立される時代が来るように願っています。

　もう民主主義の自由や権利を追い求める時代ではありません。　日本国内では、こういった技術も直ぐに金儲けに結び付けてしまう傾向です。

　そして、こういう素晴らしい人物が居る日本だから、日本人全体が素晴らしいという勘違いを煽るような傾向。　素晴らしいのは、ほんの一部のアスリートや、科学者であって国として人間として、素晴らしくなければ、その素晴らしさは生かされません。

　科学は、このように凄まじく進歩しています。　人間、そのものも同様に、進化していかなければならないのですが、政財界を見る限り程遠い状態です。　寧ろ、後退している日本です。　国民もどんどんとレベルを落としている現状ではないでしょうか？

　それは全て、お金が一番という発想から来る弊害です。　山中教授の言われている、社会に役立つ事、人に役立つ事という意味を本当に理解している人が、日本にどれだけ居るのか？　という危惧を感じる私には誠に哀れでしかありません。

　私たちのような、老い先短い年齢になると、これで良いのだと言う安堵感が欲しいのです！　中々、そういう時代は来ませんね！！