愚かなる者、金の亡者！

　この世の中、何と言っても金が全てという風潮は、いつの時代から始まったのか？　既に世界中が、この傾向にあります。　元々、金と言うものが何故、必要だったのか？

　人間が生きてく上で、在ると便利であると思われるものが、次から次えと生み出されてきました。　先ず、言葉であり、数であり、お金であり、学問であり、医学であり、経済でもあるのです。

　本来は、全ての前に人間が在らねばなりません。　ところが、いつの時代かは定かでありませんが、編み出された世の中の仕組に人間が翻弄されるようになりました。

　悲しい事に、私の身の回りにも、この病に犯された病人が沢山居ます。　守銭奴とか、金の亡者とか言葉の上では如何にも良い世の中には相応しくないように表現した言葉ですが、現実にはどうでしょう！

　この部類の輩が、大手を振って罷り通っています。　金の亡者、守銭奴で何が悪いのかとばかりの振る舞いです。　そして世界中が、この方向に突っ走っているのが実情でしょう！　確かに、お金、数、言葉、全てが大切です。

　しかし、その前に在るべき、人間というものの存在が置き去りにされているのを、忘れてはなりません。　間違った方向に進む時、行き着く先は不幸なのです。

　お金さえあれば何でも出来るとか、命よりお金が大事と言う逆転現象が人間を狂わせているという事を今一度、考え直す時が来ています。　この方向は、自分を見失わせる邪悪の道です。　

　人間が、自分を取り戻し、獣から人間に戻る道は無いものでしょうか？

　あなたは金の亡者になっていませんか？