2ヶ月ぶりに京都の記事です。
建仁寺 開山堂。
冬の特別公開の時に訪れたところです。建仁寺は建仁2年(1202)、栄西禅師により開かれました。その栄西禅師の入定塔(墓所)にあたるのがこの開山堂です。
特別公開の見所はまず、原在中の襖絵・杉戸の画「松鶴波図」「白梅群禽図」「孔雀図」などです。原在中は、道端の雑草を主題の端によく描き、杉戸にはたんぽぽなんかも見られました。杉戸の画は長年、表の日光などに晒されて退色しています。あまり頓着しない歴代住職の大らかさがうかがわれます。
他に加藤文麗筆「竜虎図」などを拝見しつつ客殿を過ぎると、いよいよ栄西禅師の眠る開山堂へと入ります。礼堂と相の間、祠堂からなり、中央奥に栄西禅師像、開基である源頼家の像が安置されています。現在は常駐の住職はおらず、建仁寺の他の塔頭の住職が交代で兼務するそうで、その住職によって毎日午前4時と午後2時の2回、勤行が行われているそうです。
6月5日は栄西禅師の命日。建仁寺では忌日法要が行われます。栄西禅師は比叡山で天台密教を修めた後、宋に渡り、禅とともに当時は漢方薬として扱われていた茶を持ち帰り「茶は養生の仙薬なり…」ではじまる『喫茶養生記』などを記したことから、日本のお茶文化の「茶祖」とも呼ばれています。10時頃から雅楽が流れ、茶祖の遺徳をしのぶ日にふさわしく、裏千家の家元が点てたお茶を僧が像の前に供える献茶の儀が行われるそうです。堂内に安置された、木造の栄西禅師像が一般にも公開されそうです。
建仁寺 開山堂。
冬の特別公開の時に訪れたところです。建仁寺は建仁2年(1202)、栄西禅師により開かれました。その栄西禅師の入定塔(墓所)にあたるのがこの開山堂です。
特別公開の見所はまず、原在中の襖絵・杉戸の画「松鶴波図」「白梅群禽図」「孔雀図」などです。原在中は、道端の雑草を主題の端によく描き、杉戸にはたんぽぽなんかも見られました。杉戸の画は長年、表の日光などに晒されて退色しています。あまり頓着しない歴代住職の大らかさがうかがわれます。
他に加藤文麗筆「竜虎図」などを拝見しつつ客殿を過ぎると、いよいよ栄西禅師の眠る開山堂へと入ります。礼堂と相の間、祠堂からなり、中央奥に栄西禅師像、開基である源頼家の像が安置されています。現在は常駐の住職はおらず、建仁寺の他の塔頭の住職が交代で兼務するそうで、その住職によって毎日午前4時と午後2時の2回、勤行が行われているそうです。
6月5日は栄西禅師の命日。建仁寺では忌日法要が行われます。栄西禅師は比叡山で天台密教を修めた後、宋に渡り、禅とともに当時は漢方薬として扱われていた茶を持ち帰り「茶は養生の仙薬なり…」ではじまる『喫茶養生記』などを記したことから、日本のお茶文化の「茶祖」とも呼ばれています。10時頃から雅楽が流れ、茶祖の遺徳をしのぶ日にふさわしく、裏千家の家元が点てたお茶を僧が像の前に供える献茶の儀が行われるそうです。堂内に安置された、木造の栄西禅師像が一般にも公開されそうです。