とっても満ち足りた時を過ごすことができました。
妙心寺塔頭、東林院にて1月15日より31日まで行われる、
小豆粥で初春を祝う会に参加させていただきました。
享禄4年(1531)細川氏綱が父、高国公の菩提を弔うため建立した三友院(京都市上京区)
に始まり、開基、山名豊国が東林院と寺号をあらためて妙心寺(右京区花園)に移し
直指宗諤和尚を開山として、以来山名家の菩提寺となっています。
玄関上の屋根に乗る瓦
東林院のご住職が作られた、沙羅双樹の瓦だそうです。
こちらのお庭が本堂前庭の沙羅双樹の庭です。
この生飯って何かしら?・・・のちほど分かります。
お庭を拝見しながら、まずは梅湯茶礼。
梅はいただいていいのかと聞いてしまった私。
・・・いいそうですよ。くずして召し上がる方もいらっしゃるとのこと。
祝菓子
続いて見事な千両の庭を見ながら
廊下を渡り、奥の部屋へと進みます。
空いたところへ
小豆粥と大根のたいたんを持ってきてくださいます。
すでにお箸が使われているのは、「生飯(さば)」のため。
お食事をいただく前に最初の箸で生飯を分かちます。(自分でね)
庭木に供え、小鳥や小動物に施します。米粒七粒ほどでよいそうです。
餓鬼道に落ちた餓鬼に施す行為だそうです。
ちなみに小豆粥は七草粥と同様にこれを食すと1年間の邪気が払い万病を除く
と、言い伝えられています。
右上の器には蛇腹昆布。お酢の昆布を油で揚げたものだそうで、
そのまま頂いてもよし、小さく割って小豆粥に混ぜてもよし。
生飯が供えられています。
お食事が終わってから、水琴窟(一壺天)の音を楽しみます。
閑寂の庭
【東林院】
[住所]〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺山内
[電話](075)463-1334
*小豆粥で初春を祝う会 3,700円
基本的には非公開寺院ですが、この小豆粥で初春を祝う会、沙羅の花を愛でる会(6/15~30)、
梵燈のあかりに親しむ会(10月上旬)は特別拝観があり、また、予約(電話または往復はがき)を
すれば宿坊に泊まることができます。
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