等々力家の屋敷構えは、長屋門があり、本屋の奥に殿様座敷等四部屋をつくっています。
等々力という地名、全国にいくつかみられますが、
それらはいずれも滝や沢の音から発した地名のように考えられています。
安曇野の等々力は、穂高川と中曽根川の自然堤防上に発達した集落で、
縄文式・弥生式土器が出土しており、古くから開発されたところです。
等々力氏は、応永7(1400)年、篠ノ井大塔での信濃国守護小笠原長秀
に対しての大文字一揆において、仁科の一党として初めて現れます。
武田信玄がこの地方を支配するようになったのが天文22(1553)年で、
大町森の城主には五男盛信をあてました。
等々力氏は、この仁科盛信に随身し、穂高を領し越後の国境における
上杉勢との戦に勲功をたてました。
江戸時代に入ってからは郷士となり、武田氏のあと、この地方を治めるようになった
小笠原氏に随身し、大坂冬の陣にも出陣している。
江戸の初期、松本城主石川氏のときに柏原、重柳等近隣諸村に分家を派出し、
それぞれ保高組の大庄屋をつとめています。
等々力家庭園は江戸中期に造られたものです。
池庭の背後に多くの石組があるが、桃山期の三宝院や名古屋城旧三の丸の庭
にみられる須弥山石組であり、この地方ではめずらしいものです。
道祖神がほっこり。
等々力氏の子孫と思しき方がこの等々力家公開の係をされており、
すこし特色をお話してくださいました。(私たちの時間がなくてちょっとだけですが)
この松を抱えた建物もめずらしいものなのですよと。
たしかに立派な松です。
格式あるお屋敷ですね。
最後に一揆の時にうけたキズがあるから帰りに見ていらしてください、とのこと。
もうすこしゆったりとこの風情を楽しみたかったですが、
歴史ある建物を拝見できてよかったです
【本陣 等々力(とどりき)家庭園】
[住所]長野県安曇野市穂高等々力2945
[TEL]0263-82-2889
[入館料]300円(安曇野周遊バス サービス券にて100円引き)
[開館時間]8:30~16:30
[開館日]4~11月無休(12~3月休業)
[アクセス]穂高駅より徒歩15分
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