ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

くるみ割り人形

2009-12-26 12:10:32 | 日記
舞台装置に圧倒される。
オペラの舞台も圧巻だけれどバレエの舞台装置も豪華だ。

全身表現のバレエは無声。
バレエダンサーは表現力と体力を要求される。一人の踊り手を人形を
かかえるかのように、軽々と頭上にまで持ち上げて、見ているものには一切
重さを感じさせない。

そして、危険と隣り合わせで一瞬のミスも許されない厳しさもある。

優雅な動きの陰にひっそりと激しい息遣いを殺している。

演出もすごいと思う。

ただ、赤子をあやしているかのように人形を抱いて踊るシーンがあった。

あやしているかのようなシーンはよかった。

一人の人形が寝ていたベッドに贈られたばかりの人形を寝かせるシーンが
あった。

一切台詞は無音でも話しているかのように進むバレエで、この人形のベッド
への寝かせ方だけは、赤子の扱いでなく、単なる人形の扱い方だった。

バレエは指先、足のつま先まで神経を使って、あくまでも優雅に繊細に動いて
いくのに、このシーンだけ、例外だった。

これも演出だったのだろうか。