言葉は便利だけど、万能ではない。
言葉で表現される、もののなかには、誤解を受け易い言葉や、的を得ていない言葉
や、様々ある。
誤解を受けやすいトップにありそうなのが病名だろう。
そんな表現は、どうかと思ったこともあるし、イメージが良くないなと思ったことも
ある。
以前、テレビに子守りをさせると、病気になるとか、感染しないのに伝染すると
人は、勝手に解釈することがある。
手塚治虫の漫画にあったが、必要もないのに隔離されたり、もっとひどい目に会った人々が
最近まで現存していた。
正しい、判断。正しい知識は必要なのだが、なかなか手強い。
大きな誤解をして、差別する人を見ると、言いようのない思いに駆られる。
差別を受ける人にもなりたくないが、差別をする人間にはなるまいと、肝に銘じて
いるのだが、心の奥深くにひそむ差別の芽を時折感じることがある。
先日、
知人に会話のなかに
「父兄」という言葉があった。
何カ月も前にも耳にした言葉だったし、
「今は、保護者って言うんだよ」
30年くらい前に、2,30代の人が口にしていたのを思い出す。
それから、30年は経っているはずなのに、いまだに「父兄」と
30代くらいがいる。
配偶者を「嫁」と呼ぶ男性も時折耳にする。
「夫を主人と呼ぶのはやめよう」と言う言葉をもう、だいぶ前に耳に
したが、これも、なくならない。
刷り込みは、再生産される。
この刷り込みの威力は侮れない。
少し前に「ダーリンは外国人」という漫画がブームになっていたが、最近は下火か。
もう少し、風が吹いてくれると有難いもの。