ショックと、感動、そして痛み。
3.11の、ことは、直接、間接に影響を受けたので、まだ生々しい記憶にある。
あれから、生活がずいぶん変わったことがある。
JR青梅線は、今でも、扉の開閉が半手動。
店舗や公共の場所や鉄道関係の照明は、カットされたまま。
時折、目にする、3.11関連の話題。
福島(東京電力)原発の話題。
避難している、被災地の話題。
その他、諸々。
紙名はなじみの河北新報の、3.11の文庫本は、今まで知りえなかった、生々しい現実と
新聞そのもの、新聞記者たちと新聞を取り巻く人々のあれこれを、知ることになった。
「SOS」の写真は、見た記憶がある。
新聞は、記者や編集者によって、どうしても真実ではあっても、フィルターがかかるもの。
編集された、記事は、受け手側の感覚によっても左右されるものなので、距離をいつも感じている。
そうしたなかでも、この文庫本は、多くを教えてくれた。
知ることのなかった、大切なこと。わからなかった、感動を知ることができた。
ノンフィクション作家の解説にあったこの言葉が、心に沁みた。
『河北新報は、<東日本大震災>を担うべき運命にあった新聞なのだと思う』
河北新報のいちばん長い日
震災下の地元紙
文春文庫