自主性に訴えるという手段は、有効と思える。
相手を好ましく思う人からは、命令でも、威圧的でも受け入れられやすい。
けれども、好ましく思っていない相手だと、命令だったら、拒否したくなるだろう。
だいたい、人に上手に仕事を伝える上司は、物腰がやわらかで、お願い口調が多い気がする。
自分は、人にものを頼みたいときは、どう言えば伝わるのか、どう切り出しと聞いてもらえるのかを
良く考えたことがある。
相手の受け入れ方を観察しておいて、相手がすんなり受け止めるだろう、物言いを探ってみる。
それで、たいていうまくいく。
そんなことを思い出した。
人は、どちらかといえば、命令されるのは嫌なのだということが良くわかった。
人間関係を上手にするには、相手をかんさつしつつ、己の口のききよう、および態度に神経を使う必要がある。
相手の心理を見抜くというのも有効。
お互いが不愉快にならずに気持ちよく過ごすために、少しは、人のふりを見て欲しいもの。
人を動かす「ひと言」心理学
渋谷昌三
中経の文庫
ISBN-978-8061-3278-3