記事抜粋ーーーーー
部員たちは店の前を通るとき、ドアを開けてあいさつするのが恒例になった。96年の夏には、白藤さんたちのチームから届いていた甲子園の砂を当時の部員らに渡すと、その年、再び甲子園に出た。
卒業生たちと除夜の鐘を聞き、一緒にそばを食べたこともある。卒業後も月1回のペースで髪を切りに来る高校教諭の平山勝さん(47)は、妻を連れてきて結婚することを報告した。
娘と同世代だった部員らは孫の世代となり、長野さんは「ギャグが通じなくなってきた」と笑う。
現在の主将の安部滉平君(3年)も、先輩をまねてあいさつするように。
「店に行ったときにOBがいると紹介してくれ、元気になれる」