ルポ保育崩壊
小林美希
岩波新書
https://booklog.jp/item/1/4004315425
「大丈夫ですよ。泣くのは親子関係が良い証拠。あとは任せてください。私たちは保育のプロですから」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あとがきより
今は、「保育士」と称される免許保持者は、潜在保育士60万人以上(2013年度)保育所で働いている保育士は(2013年度)37万8千人とか。
男女雇用機会均等と保育士[編集]
1999年以前の正確な資格名は「保母」であった。それまで、この職業に従事する者は、ほぼ例外なく女性であったが、1985年(昭和60年)の均等法や1999年の男女共同参画社会基本法の制定を契機として、1990年代から徐々に男性保母の就労数も増えていった。
保母に対しては保母さんという敬称や呼びかけを用いるのが通例であったが、男性に対して保母さんと呼ぶには抵抗のある向きも少なくない為、保父(ほふ)という言葉がつくられ、保父さんという呼び名が用いられた(似たような名称の過程をたどったものに、看護婦と看護士の例などがある)。しかし、あくまでも正式な名称は「保母」であるため公式文書の職業欄には正式名称である「保母」と記入しなければならず、男性の保育業務従事者には不満であった。総務省行政監察局(当時)の行政相談に意見が寄せられ、これを契機に名称の見直しがなされ、1999年4月1日、男女雇用機会均等法の大幅な改正に伴い、児童福祉法施行令が改正され性別に依存しない保育士に改称された。
男性保育士の増加については、テレビドラマやドキュメンタリーでよく取り上げられている。男性保育士の有用性も指摘されており、男性の増加に期待する向きも少なくない。しかし、長年女性の職域であったため、待遇の不満や、就労に必要な設備(男子更衣室・男子トイレ等)が欠落している等の理由の他に、求人の段階で女性しか採用しないとする保育所も未だ存在し、男性保育士の就労が阻まれている[8]。
機械雇用均等法により、男性の保育者も、誕生し始めたが、もともと、女性の職場のために、男性の職場の整備は、進まず、給料も専門職としては、低い。
そうした、諸々の問題は、改善されず、保育所の開園も、地域から理解されなかったりして、進まないまま、労働条件も困難を極めたまま。
教育現場も多様で、保育者は、「子どもを見ていればいい」「親の望みをかなえればいい」と、専門家の立場になりにくい。
「園長の考え。親の意向。ばかりに重きを置いてしまいやすい。」「子どもにとって」の視点が二の次になりやすい。
問題だらけだ。