電車に乗っていると、離れているのに、良く聞こえる話し声に出会うことがあります。
それも、特別に大きな声を出しているように思えないのに、声が通る人がいます。
かと、思うと、近くにいて、ゴニョゴニョとしか聞こえない人がいることもあります。
合唱の時も、よく声の通る人と、そうでない人がいるようです。
その違いは、声の出し方にあるようです。
「精一杯の声を張り上げても通る声にはならないようです。
『七分の力で発した声』が良いそうです。
騒音の中で、話をする機会の多い人。
離れた所の人との会話が多い人。
赤ちゃんの声。
大きな声を出そうとするより、遠くへ飛ばそうと意識することで変われるのでは思います。
赤ちゃんは意識していません。
小さい子どもも、意識はしていないはず。
けれども、遠くにも聞こえるような声を備えています。
大人になっていくと、通常は必要性はうすれ、家族や周りの者に、大きな声を出すなと言われたりして、
出さなくなり、出せなくなっていくと思われます。
一方、一部の職業の人や、必要に迫られた者は、通る声を身に付けていくのだと思っています。
指導者から、「演奏会場の2階席に届くように」とか、「3階席の人に向けて」とか言われることがあります。
それは、大きな声を張り上げるということではありません。
「声帯・腹筋」を鍛えて遠くへ届かせるという目標をもった練習を重ねることが必要です。
赤ちゃんの頃に使っていたのですから、誰もが使えるようになるはずです。
声帯を手術で切除した人が努力の末に声を取り戻したという話を聞いたことがあります。
人体の脅威ですね。
「通る声」を身につけましょ。
参考
「声は見た目よりものをいう」竹内一郎著 http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20150126