図書館本。
これ、ベストセラーらしいのだけれど、一読して、なぜそうなのかがほとんどわからなかった。
「どっち」という示し方というか切り口は、わかりやすくていいのだけれど、率直に言って、その中味がレベルの高いものとは思えず、
一般的ではない著者独自の見解を示しているにすぎないようなものもかなりあった。
「お金」の本でありながら、株式投資や債券、不動産、外貨等の投資について、意識的にか、全くふれていない点も疑問。
信用金庫利用でメリットがあるのは、マイクロ法人等、地元で事業をしてお金を借りる可能性が高い人ぐらい。
生保の基本は掛け捨ての定期保険であり、マイホームはそれぞれの立場ゆ考え方等によって持ち家がいいか借家がいいかは断言できない、と私は思うが、
著者の見解は違うらしい。
お金のあれこれについてほとんど考えてこなかった人がそれを考えるようになるためのとっかかりとしては悪くもないのかもしれないが、
一見様々なことが幅広くとりあげられているようで、重要な視点が欠落しているように思えるところもあり、良書とは言いかねる。