80's エイティーズ ある80年代の物語 | |
クリエーター情報なし | |
太田出版 |
図書館本。
橘玲氏の「自伝」的エッセイとでも言うべき一冊。
80年台の時代背景とともに、著者自身の背景が語られています。
まあ、それだけといえばそうで、興味がない人には面白く感じられないかもしれませんが、
私はなかなか面白かったです。
というのは、ジェーン・スーが親父さんのことを書いた一冊と同様に、自分自身の経験と照らし合わせ
ながら本書を読んだからでしょう。
橘氏は私よりも2つ年上ですからほぼ同世代です。
もちろん経験してきたことの中味は全然違いますし、仕事も違います。が、同時代を生きてきたという感覚は
ありますね。
いきなり冒頭から「ノーウーマン・ノークライ」がでてきますが、私がこの曲を初めて聞いたのは多分学生寮にいた頃。
21歳前後かと思われます。今もコピーしたベスト盤のCDをたまに聞いたりします。
著者の独特の、ちょっと「毒」のあるような視点、切り口は好きですが、その背景がうかがわれるような思いました。