春は旅立ちのときである。
桃の花が満開であった。
先週一週間で3回の葬儀に出席した。
故人はいずれも知人の父親であった。94歳、86歳、96歳。幾つになっても別れは
つらい。
アカデミー賞受賞で話題の「おくりびと」を見た。良い映画である。お薦めする。
山形の地吹雪の中を進む車、先が見えない道を揺られながら走るクラウンのステー
ションワゴン、主人公本木と山崎努のシーンから始まる。
良い映画は、大抵名脇役から生まれると言って間違いではないと思うが、この映
画もそうである。女事務員、吉行和子演ずる風呂屋の女主人、風呂屋の常連客
(笹野何某)、納棺業の社長(山崎努)、主人公の故郷での同級生など、抑えて
いるけどしっかりした演技で支えている。脚本がいいのか、監督か?
この映画が何故外国映画賞が取れたのか?職業への偏見是正、「死」の普遍性と
旅立ち、納棺師の儀礼的な所作、ユーモア仕立て、言葉が少ない構成、などの要
素が評価されたのかもしれない。
ただ、過程で示される、夫婦、親子のどちらかと言えばウエットな情愛は欧米の
人に理解は出来るのか。私たち日本人には判っても共感は難しいのではないか。
広末涼子の女子学生の延長のような持ち味が、この映画を必要以上に深刻にせず
に救っている。
エンターテイメントとしても楽しい作品である。
桃の花が満開であった。
先週一週間で3回の葬儀に出席した。
故人はいずれも知人の父親であった。94歳、86歳、96歳。幾つになっても別れは
つらい。
アカデミー賞受賞で話題の「おくりびと」を見た。良い映画である。お薦めする。
山形の地吹雪の中を進む車、先が見えない道を揺られながら走るクラウンのステー
ションワゴン、主人公本木と山崎努のシーンから始まる。
良い映画は、大抵名脇役から生まれると言って間違いではないと思うが、この映
画もそうである。女事務員、吉行和子演ずる風呂屋の女主人、風呂屋の常連客
(笹野何某)、納棺業の社長(山崎努)、主人公の故郷での同級生など、抑えて
いるけどしっかりした演技で支えている。脚本がいいのか、監督か?
この映画が何故外国映画賞が取れたのか?職業への偏見是正、「死」の普遍性と
旅立ち、納棺師の儀礼的な所作、ユーモア仕立て、言葉が少ない構成、などの要
素が評価されたのかもしれない。
ただ、過程で示される、夫婦、親子のどちらかと言えばウエットな情愛は欧米の
人に理解は出来るのか。私たち日本人には判っても共感は難しいのではないか。
広末涼子の女子学生の延長のような持ち味が、この映画を必要以上に深刻にせず
に救っている。
エンターテイメントとしても楽しい作品である。