

東京の息子の家で迎えた新年。朝の雑煮の前で家族一人一人が今年の抱負を述べ、お屠蘇の真似事をし、孫達にお年玉を渡して、朝の行事を終えた。
初詣は混雑をなるべく避け、浅草なんぞはとてもダメだろうということで亀戸天神に向かった。
ところがである。近づくにつれ警官の数が増える。入り口に差し掛かるとすごい行列が、道路にあふれている。遙か1km彼方に看板をもった係の人が立っている。行列の最後尾だ。寒風吹きすさぶ中で沿道の団子屋や饅頭屋ばかりがウケに入っている。
やっと鳥居をくぐり風裏に入った。ここから見える太鼓橋にも人がいっぱいだ。境内に入ると流れが少し出てきた。


本殿前で列のスピードは再び落ちて、何を祈ろうかと言う時間が持てる。皆新年に期待し意気込む。
菅原道真ゆかりの神社だけあり、受験生、その両親の姿が目につく。「人事を尽くして天命を待つ」という心境だろうか。


本年を占うおみくじを引いてみた。「末吉」=「海ならずたたえる水の底までも きよきこころは月ぞ照らさむ」菅公御歌 新春の心洗われる思いである。汚れ濁っている自分を引き戻さられる。

東京はどこも行列が多いが、新年早々こんなに並ばされたのは初めてだ。