


バンクーバーの中国料理は世界屈指のレベルにあると思う。高級店ばかりでなく、飲茶レベルの店でも美味しいところが多い。30年前に来た時には、こちらに在住の中国人の案内で行ったので、お店も料理もとびきり美味しく、お値打ちであった。この処案内されるお店はどこでへ飛び込んでも美味しく、繁盛しているところが多い。
どうしてこんなに美味しい店が多いのかと義弟に尋ねたら、以下の説明をしてくれた。
1988年に中国人富裕層が共産政権を嫌ってカナダに来た時、料理人を連れてきた。(88は縁起の良い数字でこの年行動する中国人が多いと言われた)しかも移住をしやすくするために、中華料理店を開店する人が多かったという。
1997年イギリスの香港返還に伴い共産政権を嫌う香港の富裕層がまたもや海外に脱出し、バンクーバーに進出した。この時も腕利きの料理人を伴ってきたので、多くの中国人がこの地で店を出した。そんな事情でこの地には質の良い中華料理店が多く開店したと言われる。
この日、少し早めに上海リバーという店に入った。半分ほど席は埋まっていただけだが、30分もするとほとんど満席になった。やはり繁盛店である。日本ならさしずめ高級店並の料理だが、こちらではリーズナブルであった。




