九つ井本店の入り口
入り口門構えも重厚である
中門まである
中門を潜って奥へ
勘定場
併設の陶器窯の作品展示
義兄の家にお世話になって4日目、ちょっと小洒落た料理屋に案内された。横浜市内ではあるが、大船方面の丘に立つ九の井(九つのいど)本店というところ。バスから降りて散歩がてらしばらく歩き、スーパー銭湯風の天然温泉に入って汗を流してから向かった。このあたりは田谷といい、高台で水を得るためたくさんの泉を管理するようになった。それでこのあたりを九つの井戸と呼ぶようになったという。
入り口の茅葺きの門を潜って入ってみると、建物が緑濃き丘の上に立ち、一棟ずつ独立した離れになっている。それぞれの棟にはそれぞれ人が付いており、人件費が使われていそうだなと貧乏性の胸算用が始まる。なかなか趣のある中門をくぐり、手入れされた庭、石段を上がって頂上近くの離れに案内される。都会のビジネスで疲れた人がちょっと息抜きをするには格好の隠れ家的な場所である。
途中で立ち寄った勘定場、陶器展示場は、ここの主人が土ひねりも嗜み近くに窯場もあるそうだ。入った部屋は囲炉裏の間で、焼き物の支度がされており、落ち着いた雰囲気。とりあえずビールで乾杯し喉を潤す。
こうした心使いも嬉しい
階段を登って独立した離れへ
やっと到着
本日のお品書き
囲炉裏の間
付出し・前菜 左端はトウゴロウイワシ
お世話をしてくれたのは若い男性。キビキビと酒や料理を運び、料理の食べ方や説明をする。付き出しに出てきた小鰯はトウゴロウイワシというのだそうだが、生臭くなく軽く油通しした食感がなんとも美味しかった。
次々と運ばれる料理はどれも美味しく、お造り、椀物、焼き物、口直しと進むにつれ腹がくちくなり、苦しささえ覚えるようになった。最後の手打ちそばでとどめを刺され、デザートのメロンではもう四苦八苦。写真でも乱れが感ぜられるでしょうか。
とにかく大満足の一席でした。またもや義兄夫婦に感謝。
本日のお椀
お造り
黒毛和牛のお料理
お口直し
手打ちそば