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木皿泉「昨夜のカレー、明日のパン」河出文庫2013年刊
2014年の本屋大賞第2位の作品。大仕掛けの筋書きがあるわけでもないのだが、日常の風景を丹念に描く。ペンネームも耳慣れないが、登場人物も名前のおかしな人が登場する。
作者は夫婦の合作、共同執筆と言うが、脚本家だけあって語り口はわかりやすい。ちょっと不思議な感じもする感覚も若い人みたいだ。心理描写がこの小説の特徴か。人間のこだわりというか、囚われやすい面を捉え、「まあこんなものか」と解決する。
夏休みに寝転んで文庫本をパラパラめくって読む、というのにピッタリの本である。
6編のオムニバス形式の短編が全体を構成する。解説を重松清が書いていてこれも面白い。
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