トマ・ピケティ氏の東大講堂での発言の続きです。(下記)
確かに日本の格差はアメリカほどではありません。
しかし、上位10%の富裕層の所得は、
国民所得全体の30~40%まで上がってきており、さらに上昇傾向にあります。
しかも、日本はゼロに近い低成長なのに、上位の所得が増えているということは、
実質的に購買力を減らしている人がいるということです。
おまけに累進課税の最高税率も低いです。
国際的水準でも、日本の過去の税率と比べても、極端に低いです。
つまり、トップの所得シェアが増えているのに、
以前より低い税率しか納めていないということです。
これを不平等といわず、なんと言うのでしょうか。
黒田日銀総裁の異次元金融緩和も、税制に手を着けるよりたやすいですが、
緩和したマネーがどこへ行っているのか分かりません。
果たして、それで適切な人が恩恵を受けるのでしょうか?
株や土地のバブルを起こすことはできますが、
それでは正しい人に富が行き渡らないし、必ずしも経済成長にはつながりません。
(トマ・ピケティ氏の東大講堂での発言です)。
アベノミクス政策は、まず富裕層を優遇して儲けさせ、その富の一部が、
やがて低所得者層にまで"したたり落ちてくる"トリクルダウン理論にあります。
トマ・ピケティ氏はこれを、「過去を見回してもそうならなかったし、
未来でもうまくいく保証はない。それよりも、
労働に対する税を低くして資産に対する税を増やし、
金持ちから税金を取って資産のない若者向けの減税を実施するなどして、
格差を是正すべきです」と言っています。
トマ・ピケティ氏の理論と、富裕層だけを優遇するアベノミクスと、
どちらが正しいかは、もう2~3年もすればはっきりするでしょう。
はっきりしたときには、もう手遅れになっているかもしれないが......。
第14章 累進所得税再考。
小泉改革以前の累進課税率に戻すべきです。
最高累進課税率を元に戻そうと誰も言いませんね。
トマ・ピケティ氏も言っているように、富裕層に集まった富は、
貧民層には落ちてきません。
真の資産家さんたちの下に富が集中しているのです。
私の知人の地主さんは、また土地を購入されました。
お金(資産)の集中が始まっています。
私のブログに対するコメント。(下記)
絶対的貧困がほとんど見かけないくらいに撲滅されると、相対的貧困と言う言葉をつくり、
金持ち優遇税制と言って他人の金をむしりとろうとする。
乞食か共産主義者か知らんけれど、
本当に貧困ならば飢えて死ぬ者がもっといてもおかしくないハズだが、
聞いたことが全くないなあ、、。(以上、投稿されたコメント)。
自分を金持ちと勘違いし、小泉の【自己責任】に洗脳されているばか者です。
一方、こんなコメントも。
Unknown (Unknown)2017-10-26 15:24:17
Gangeeさん、このコメントの人、アホですよ。
本当のお金持ちを知らない人ですよ。
一生懸命働いて、やっと定年を迎えて、退職金と少額年金とで、
自分自身はお金持ちだと錯覚してるアホな人ですよ。
gangeeさん、こんなアホには関わらず、
これからもgangeeさんらしい面白くて大人の勉強になるブログを、続けてくださいね。
毎回拝見するのが楽しみです。