Nikon D70をD70s’(ダッシュ)にする!

 Nikonともあろうものが D70の発売から僅か1年で後継機種、D70sを発売とは、まったくけしからんと4月29日に書いた。とは言いながらもCanonがEOS Kiss Digital Nで、PENTAXがist DSで追撃してくるとなれば応戦止む無し、というところであろうか。

 もっともそのD70sだが、画素数が増えたわけではなし、液晶モニターが大きくなったといっても1.8inchから2.0inchへと僅かな差だ。リモートコードが使えるようになったとは言うけれど、ワイヤレスリモコンでレリーズ出来ないわけではない。一番の変化はより進化したという5エリアマルチマルチAFシステムだが、風景と植物、基本的に止まっているものを中心に撮影している今の郷秋<Gauche>には特段ありがたい機能ではい。バッテリーの容量が20%程大きくなったようだがこれはチャージャーを含め従来のものと完全互換だから必要なら買い替えの時に新しいものを買えばいい。内臓スピードライトが18mmまでカーバーするようになったようだけれど、スピードライトを使ったことがない。だから、郷秋<Gauche>的結論は「D70で十分」である。

 「D70で十分」の根拠の一つに、つい最近ファームウエアのバージョンが2.0になったこともある。発売時のバージョンが1.0で1.1-->1.2-->1.3と小刻みにアップしてきたものが今回は一気に2.0になっている。ver.2.0にはD70s用に開発された新しい技術が相当投入されているようだ。これは液晶モニター上に表示される各種設定の画面がガラリと変わって70sのものにかなり近いことからも伺われる。ファームウエアはハードを直接制御するソフトだからこれを変えることでカメラは相当進化する。ver.2.0を導入すればD70は限りなく70sに近づく! まだファームウエアを変更していないD70のオーナーは大至急バージョンアップすべし。

 だがしかし、一つだけ悔しいものがあるのだな、これが。何かと言えば、「接眼目当て」だ。アイカップと呼ばれることもあるけれど、要するにファインダーの外枠部分に取り付けて、ファインダーをのぞきやすくする小部品。これがD70ではDK-16という、ほとんど無いに等しいような「ちゃちな物」だった。これが70sになったらDK-20という、見るからに役に立ちそうな「ちゃんとした物」に変更されたのだ。


 実際にカメラに装着したDK-20。右がD70で左が F80。実はファインダーの外枠部分の構造がF80はD70と同じなんです。というか、D70がF80のデジタル版なんですね。使ってみるとよくわかります。
注:F80の方が大きく見えるのは、付けているレンズが大きく撮影用カメラとの距離がD70よりも近かったためで、実際の大きさは事実上ほとんど同じ。こんな写真撮るようじゃ、だめだなぁ・・・。


右が従来型のDK-16、左がお薦めのDK-20

 DK-16はゴムだけで出来ているためにちょっとしたことでファインダーの外枠部分から外れてしまい、郷秋<Gauche>は1年間で2個紛失している。70s用のDK-20はプラスチックのしっかりした枠にゴム製のアイカップが取り付けられているので、ファインダーの外枠にカチッとはまり、脱落しない。またファインダー外枠のすぐ左側にある視度調整レバーもカバーする形状なのでレバーが動いてしまうことも防いでくれ、至極調子がよいのである。

 このDK-20がD70にも装着できないものか、ものは試しとNikonのサービスセンターに電話をしてみるとOKとのこと。さっそく行きつけのチャンプ青葉台店で取り寄せてもらった。まったく快調。D70をお使いの皆さんには、接眼目当てをDK-20に付け替えることをお薦めする。マクロレンズでのピント合わせの時なんか、ホントに楽ですよ。ちなみにお値段ですがDK-16の税込み420円から同210円と何故かプライスダウンだから嬉しいではないですか。
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