おかしなヘッドライン

 Webのニュースでこんなヘッドラインを見つけた。「100歳誕生日にヘリをチャーターし離陸に失敗」

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 このヘッドラインを見て私は一瞬「100歳の誕生日にヘリを操縦して離陸に失敗」したのかと思った。「チャーターし離陸に失敗」では、チャーターしていた人に非があり離陸に失敗した、つまりチャーターした人が自分でヘリを操縦していたかのように読める。でも「チャーター」だから「ヘリを借り上げ」たわけだ。自分で操縦するためなら「ヘリをレンタル」かな?でもいずれにしてもこのヘッドラインでは記事内容を的確に伝えているとは言い難い。

掲載されていたヘッドライン
  「100歳誕生日にヘリをチャーターし離陸に失敗」

郷秋<Gauche>ならこう書くヘッドライン
  「100歳の誕生日にチャーターしたヘリ、離陸に失敗」

 2文字多くなるけれど、これなら内容を読み違えることはないだろう。Web上のニュースはPC画面で見るという制約からか、おおよそ20文字、多い場合でも30文字程度でそのヘッドラインが付けられている。この文字数で記事内容を的確に表現するのは確かに容易ではないと思うけれど、新聞紙上の見出しを見て内容をも読み違えることは少ないから、この違いはどこから来ているのか気になるところだ。

 新聞記事見出しは、記事を書いた記者が付けるのだろう。自分で書いた記事につける見出しだから短くても的確な見出しを付ける。しかもその記者は日本語を操ることについて相当の訓練を積んでいる。

 ではWeb上のニュースはどうか。新聞社や通信社から配信された記事を取捨選択肢しヘッドラインを付けることをどんな方が担当しているのかが問題だな。これはまったくの想像だけれど、新聞社の記者ほど日本語を読み、書くことについての訓練を受けていない方が書いているのではないだろうか。だからWeb上のニュースではヘッドラインを見てその記事内容を連想するのに時間がかかったり、極端な場合にはどんな事件なのかまったく想像できないことが時として起こるのではないだろうか。ヘッドラインを付ける方の日本語能力の差?かな。まっ、私の方の日本語理解能力に問題があるのかも知れないけれど。

 お前の書く文章だって意味がよくわからんぞ!という声が聞こえてくる前に、今日はこのあたりで失礼。


 今日の1枚は、梅雨のさなかに咲き始めた夾竹桃(キョウチクトウ)。白は一重、ピンクには八重咲きが多いような気がするのですが、これはピンクの一重。
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