唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
LP復活
老舗のレコード会社、コロムビア(ミュージックエンタテインメント)から18年ぶりにLPレコードが発売されるようだ。1982年のCD登場以来、あっという間に駆逐されてしまったLPだが、根強いファンの声に応えて18年ぶり(コロムビアの場合)にLPが限定生産されることになった。
郷秋<Gauche>としては、LPの再製造・発売を可能とした幾つかの理由に着目したい。一つは、最も重要なことであるけれど、LPを望む熱心なファンがいたこと。そして二つ目はLPを製造できる会社(工場)が存在していたこと(東洋化成 http://www.toyokasei.co.jp/)。更にはそれを再生するためのプレーヤーが製造・販売されていることである(DENON http://denon.jp/ 他)。
なぜこれほどにLP復活に郷秋<Gauche>がこだわるかと言えば、いまや消えてしまったかに見えるLPに、フィルム方式カメラの姿がオーバーラップするからに他ならない。
LPが復活することの出来た3要素をフィルム方式カメラに当てはまると、果たしてどうだろ。フィルム方式カメラを欲する、フィルムで撮影したい熱心なファンは存在する。フィルムを製造する会社は、今のところ存在する(富士フィルム http://fujifilm.jp/indexf.html)。そしてその会社は「(フィルムを使った)写真文化を守るのは我が社の使命である」と言っている。さて、問題はフィルムを使うカメラである。これがなんとも心もとない。
NikonはそのフラッグシップであるF6と入門であるFM10(コシナのOEMであるが)を製造・販売している。Canonは4機種のSLRを販売しているが、新規の開発をしないことを公表している。PENTAXはSLR1機種を販売している(以上、35mm SLR)。大手メーカーではこれだけである。
「現在は」販売しているが、いつまでこの状態が継続されるのか、その保証はない。マイナーなメーカーのマイナーな機種ではあるが、コシナが昨日、Bessaflexの生産終了を発表している。明日、Canonから、あるいはPENTAXから同様の発表がなされないという保障はどこにもないのである。
そうは言っても、郷秋<Gauche>は比較的楽観している。それは、LPがCDに取って代わられた四半世紀前とは違って、アナログにはデジタルにはない良さがあることを誰しもが認めているからである。カメラのデジタル化は間違いのない流れであるとは言え、LPがCDへと移り変わった時と異なり、アナログの良さを認める風潮が芽生えてきていることを、郷秋<Gauche>は感じるのである。
富士フィルムがフィルム、印画紙を生産し、ラボを維持し、現像剤(主に白黒用)を生産し、Nikonがフィルム用のカメラを供給してくれれば、フィルムで写真を撮り続けることは可能である。もっとも、フィルムも、その現像代も、勿論カメラも現在よりも高価なものになる可能性はあるけれど。
富士フィルムには、写真部門がたとえ赤字になってもフィルム、印画紙の供給を絶やさないこと、Nikonには、F6の製造・販売と共にFM3Aの再製造・販売をなんとしてもお願いしたいものである。
今日の1枚は、刈り取り間近の田んぼをバックにした柿。
郷秋<Gauche>としては、LPの再製造・発売を可能とした幾つかの理由に着目したい。一つは、最も重要なことであるけれど、LPを望む熱心なファンがいたこと。そして二つ目はLPを製造できる会社(工場)が存在していたこと(東洋化成 http://www.toyokasei.co.jp/)。更にはそれを再生するためのプレーヤーが製造・販売されていることである(DENON http://denon.jp/ 他)。
なぜこれほどにLP復活に郷秋<Gauche>がこだわるかと言えば、いまや消えてしまったかに見えるLPに、フィルム方式カメラの姿がオーバーラップするからに他ならない。
LPが復活することの出来た3要素をフィルム方式カメラに当てはまると、果たしてどうだろ。フィルム方式カメラを欲する、フィルムで撮影したい熱心なファンは存在する。フィルムを製造する会社は、今のところ存在する(富士フィルム http://fujifilm.jp/indexf.html)。そしてその会社は「(フィルムを使った)写真文化を守るのは我が社の使命である」と言っている。さて、問題はフィルムを使うカメラである。これがなんとも心もとない。
NikonはそのフラッグシップであるF6と入門であるFM10(コシナのOEMであるが)を製造・販売している。Canonは4機種のSLRを販売しているが、新規の開発をしないことを公表している。PENTAXはSLR1機種を販売している(以上、35mm SLR)。大手メーカーではこれだけである。
「現在は」販売しているが、いつまでこの状態が継続されるのか、その保証はない。マイナーなメーカーのマイナーな機種ではあるが、コシナが昨日、Bessaflexの生産終了を発表している。明日、Canonから、あるいはPENTAXから同様の発表がなされないという保障はどこにもないのである。
そうは言っても、郷秋<Gauche>は比較的楽観している。それは、LPがCDに取って代わられた四半世紀前とは違って、アナログにはデジタルにはない良さがあることを誰しもが認めているからである。カメラのデジタル化は間違いのない流れであるとは言え、LPがCDへと移り変わった時と異なり、アナログの良さを認める風潮が芽生えてきていることを、郷秋<Gauche>は感じるのである。
富士フィルムがフィルム、印画紙を生産し、ラボを維持し、現像剤(主に白黒用)を生産し、Nikonがフィルム用のカメラを供給してくれれば、フィルムで写真を撮り続けることは可能である。もっとも、フィルムも、その現像代も、勿論カメラも現在よりも高価なものになる可能性はあるけれど。
富士フィルムには、写真部門がたとえ赤字になってもフィルム、印画紙の供給を絶やさないこと、Nikonには、F6の製造・販売と共にFM3Aの再製造・販売をなんとしてもお願いしたいものである。
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