社内ミラーレンズ戦争勃発?

 社内の「社」とは、株式会社ケンコー・トキナーの事である。カメラに興味をお持ちの方なら、予てよりケンコー(フィルターの、あのケンコーである)の子会社となっていた株式会社トキナーが昨年(2011年)6月にケンコーと合併して、株式会社ケンコー・トキナーとなったのはご存じの事だろう。

 

その株式会社ケンコー・トキナーから、Kenko ミラーレンズ 400mm F823日発売と131日に発表されたかと思ったら、今度はマイクロフォーサーズ(M4/3)用のミラーレンズTokina 300mm F6.3CP+2012に参考出品すると発表。

 

既に昨日から発売となったKenkoミラーレンズ400mm F8はマウント交換方式でニコン、キヤノン、ペンタックス、ソニーのSLRに対応する他、ソニーE、マイクロオーサーズマウントも用意されているが、Tokina 300mm F6.3M4/3専用で、400mm F8よりも更に小型・軽量となっている。しかし同じ株式会社ケンコー・トキナーから、KenkoブランドとTokinaブランドの、似たようなミラーレンズが登場って、社内の調整ってまったくされていないのかね。

 

 

今日の一枚は、郷秋<Gauche>所有のTokina500mm F8ミラーレンズ(ニコンFマウント)。大きさ・重さは(実測)、全長87.5mm、直径78mm500g。フィルターは後部ネジ込式(35.5mm)だが、前部にもネジが切ってあり、こちらは72mm

 

ちなみに、Kenko ミラーレンズ 400mm F8は各82mm74mm340gでフィルターは67mmTokina 300mm F6.3は各66mm66mm、フィルターは55mmで重さは300g未満とのこと。どちらも実売2万円程度で入手が出来そうである。郷秋<Gauche>としては、M4/3用の300mmが欲しいぞ。

 

なお、M4/3用のミラーレンズについては、ちょうど1年前にも書いているので、興味をお持ちの方は是非ご覧ください(Click here)。

 

補足:カメラ初心者の中に、「ミラーレスカメラ」と「ミラーレンズ」のミラーを混同し混乱している方がおられるかも知れない。「ミラーレスカメラ」とはレンズ交換式でありながら、一眼「レフ」のようにボディ内部にミラー(レフレックス機構)を持たないカメラの事。レンズにおける「ミラー」とは、普通の望遠レンズが屈折型で通常10枚以上のレンズを使う為に、大きく重たく高価なのに対して、「ミラー」(レフレックスとも云う)は、レンズの代わりに反射鏡(ミラー)を使った反射型。構造上、直径は太くなるが、全長が著しく短く、レンズの枚数が少ないため軽量で廉価になるが、構造上絞り機構を内蔵できないこととオートフォーカス(AF)化が困難な欠点がある。なお、ソニー(旧ミノルタ)には唯一AFの、500mmミラーレンズがあったが、最近廃番となっている。

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