唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
新築のお社
恩田の森の、特にすみよしの森にはたくさんの小さなお社や祠がある。いづれも大きくても大人の腰高(例えば悪いが犬小屋程度の大きさ)、小さな物は膝くらいまでの小さなもので、石造りの物もあるし、いかにも手作りらしい木造の物までいろいろである。多くがお稲荷さんで、石彫のお稲荷さんが社の前に鎮座している。稲荷神は農業や食物をつかさどる神様だから、に、あるいは家々にお稲荷さんのお社が祭られているのはごく自然なことだと思う。
ただ、物質的に豊かになり、食べ物の心配がなくなると同時にこれらの信仰とそのよりどころとなるお社から人々の信仰心が離れて行ったであろうことは容易にそう想像される。その結果としてお社は荒れ、特に木造の物は朽ち果てたまま放置されたままのものが散見されたが、時に再建されることもある。数年前には、すみよしの森の南麓、子どもの国通り沿いにあったお社が再建されていた。昨日見つけたのが今日ご紹介するお社。
これまであった、倒壊した石造りのお社が片付けられ(一部は新しいお社の左右に建てられている)、南向きから少し東に向けられ、地ならしもされた場所に、銅版で屋根を葺いた真新しい木造のお社が建っていた。鳥居も新造され、まるで新しいお社が出来なような趣きである。お社とは古いものとの固定観念があるせいか、新築のお社と云うのはなんだか違和感がなくもないけれど、宗教・宗派を問わず信仰がお年寄りだけのものになってしまったと云われる昨今だけに、信仰の拠り所としてのお社が再建されたのを見て、なんだか嬉しくなった郷秋<Gauche>であった。
お社を近くで撮った写真はこちらに掲載してありますので、興味を持たれた方は、どうぞご覧ください。
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