今日の神奈川新聞の記事から

【本来の言葉遣いを大切に】 読者のページに掲載された、横須賀市在住72歳の主婦の投書。「全然うまい」などと、芸能人がTVで話しているが、「全然」はその後に否定の語を置いて使うのが正しい用法であり「全然+肯定」は誤り。日本語は漢字一つにしても、深い意味合いが隠されているのだから本来の日本語の使用法を大切にしたいとの投書。

 

現在は「全然+否定」の形で、「全然美味しくない」「全然知らなかった」などと使われることが多いが、少なくとも明治以降、昭和10年代までは「全然+肯定」の用法も普通に用いられていたとされる国語学者の研究成果が知られるようになってきている。言葉は時代と共に常に変化しつつある生き物なのである。神奈川新聞が、「全然+肯定」の用法が誤りでることを広く知らしめるためにではなく、「全然」の用法に対する興味・関心を喚起するために採択・掲載した投書であると信じたい。

 

【こんなに難航するとは…】 3.11大震災の復興支援のために、神奈川県内で被災地の「がれき」を焼却処分することについて、県民あるいは焼却場近隣住人の理解が得られないことに対して。被災地以外で焼却処分しようと云う「がれき」は、宮城県あるいは岩手県内で生じたものである。一部の県民あるいは焼却場近隣住人が、放射性物質が拡散されるのではないかと反対しているようだが、取り分け岩手県と福島第一原発と直線距離は、地図を広げて、神奈川県とのそれと同等であることを知って欲しい。

 

将来的には福島第一原発付近で発生している「がれき」の処分問題も浮上するが、それとて、原発の利便を共有してきた、日本国民が等しく受忍しなければならない問題であり、原発の電気は使ったけれど、尻拭いは御免こうむりたいと云うわがままは許されない。少なくとも現時点では問題は岩手・宮城両県の「がれき」処理であり、一日も早く被災地の焼却処分が実現し、被災地復興に貢献できる神奈川県でありたい。郷秋<Gauche>は、黒岩神奈川県知事を強く支持する。

補足:がれき(瓦礫)とは、もともと瓦(かわら)と小石の事だから、これらはどう頑張っても焼却できない。建物が崩れた残骸と云う意味は、おそらくはずっと後になって付け加えられた「意味」なのだろう。言葉は生きているのだ。

 

【オリンパス旧経営陣が逮捕】 前会長兼社長、前常務監査役、前副社長らと共に粉飾をむしろ「主導」した大手証券会社元社員らも同時に逮捕された。1千億円以上の損失を粉飾するための指南役も同時に逮捕されたわけだが、彼らが得た報酬の総額は72億円にも上ると云う。

 

報道された限り最も若い横尾宣政容疑者は57歳とのことであるが、粉飾に関わったのが10年以上前からだとすれば、40代で数億円もの「不正な」報酬を受け取っていたと云う事になる。若くして都内一等地の高級かつ有名なマンションに住まい、超高級輸入車を乗り回す人がいるが、今回の逮捕劇や既に服役中の元某IT企業社長の例を出すまでもなく、若くして巨額の収入を得ている人の多くは、何がしかの違法行為に手を染めているのではないかと思えてしまうのは、低所得・小市民の郷秋<Gauche>の僻みであろうか。

 

それにしてもオリンパス、ミラーレスのトップを快走するだけではなく、大ヒット間違いないE-M5で追いすがろうとするパナソニックとの差を確実なものにしようと云う勢いなだけに、負の歴史を一日も早く清算して本業に専念して欲しものである。

 

 

例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、本日、多摩森林科学園で撮った蝋梅(ろうばい)。名前に「梅」と付いているが、本来の梅とは別属である。

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