神奈川新聞から、驚きの回答

 昨日、神奈川新聞に掲載された写真家 エリオット・アーウィット氏とのインタビュー記事の中で使われた『簡易カメラ』の定義について、「神奈川新聞が云うところの『簡易カメラ』とはいったいどのようなカメラの事なのか、是非ともご教示頂きたい」と、問い合わせ中の郷秋<Gauche>であると、書いた。

 

勿論Webから問い合わせたのだが、なんと電話での回答であった。Webの画面からMail Address明記(必須)で問い合わせたものの回答が電話と云うのも何か不思議な感じであるが、まっ、本題とは直接関係がないので今日の所はおいて置くこととしておこう。

 

さて、神奈川新聞が云うところの『簡易カメラ』の定義とは。「レンズ付きフィルム」、あるいは「使い切り(捨て)カメラ」のことなのだそうだ。特定のメーカーの商品名なので、ここに記すのはどうかとも思うが、要するに、より具体的に、判り易く云えば、『写ルンです』の事なのだと云う。

 

『簡易カメラ』とは、ひょっとすると「レンズ付きフィルム」の事ではないかとは、昨日も書いた。今どき、『写ルンです』が(カメラ付)ケータイと同じ程度に普及していて、あらゆるものを日常的に記録するために使われているとはとても思えない郷秋<Gauche>であるが、神奈川新聞の回答をそのまま使えば、昨日の記事はこう書きかえることが可能になる。

 

「ケータイや『レンズ付きフィルム』の普及もあり、多くの人が日常的に写真を撮ります」「もちろん『レンズ付きフィルム』が普及していて、あらゆるものを日常的に記録するために写真を撮ることも多くなっています」って、やっぱり今どき変だろう。

 

10年前なら「ケータイや『簡易カメラ』の普及もあり、多くの人が日常的に写真を撮ります」は、まだ正しかったと思う。でも、2012年の2月末に、この状況があり得るかと云えば、答えは明白だ。有り得ない。5年前に、既に有り得ない状況だったはずだ。

 

郷秋<Gauche>としては、『簡易カメラ』とは「デジカメ」、取り分けカメラ好きの間では「コンデジ」(コンパクトタイプ・デジタルカメラ省略形)と呼ばれるカメラの事であると云う答えを期待していたのである。そう云う答えが返ってきたら、「デジカメ」や「コンデジ」の事を『簡易カメラ』と呼ぶのはまったく一般的ではないし、第一に、真剣に「デジカメ」を作っている各メーカーに対して失礼ではないかと云いたかったのだが、描いていたストーリーは、いとも簡単に崩れ去ってしまったのでありました(^^;

 

 

と云う訳で今日の一枚は、本文中に書いた、(郷秋<Gauche>が好きな云い方ではないが)世に云う「コンデジ」の一例。今どきの「コンデジ」を代表しているとは云い難いが要するに、ごく普通の(これまた郷秋<Gauche>が好きではない云い方だが)「デジカメ」のことである。

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