唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
放射能の風評被害を助長する「こどもを守る会」
今日の神奈川新聞に、こんな記事が載っていた。
日光修学旅行「問題なし」相模原教委が見解
東電福島第一原発事故の影響を心配し、小学生の保護者から日光市への修学旅行に不安の声が上がっている問題で、相模原市教委は現地調査を実施。その結果、日光市内の観光名所で測定した放射線量は0.072~0.165マイクロシーベルト毎時であり、「懸念される問題は見受けられない」との見解を示した。
これに対して、行き先変更を求める署名と要望書を提出している市民グループ「こどもまもりたい」(漢字で書けば「子供守り隊」なのだろう)は納得せず、「放射線量は刻々と変化しており、一日だけの測定結果では不安は払拭されない」(以上、郷秋<Gauche>が要約)などと反発していようだが、「こどもまもりたい」のメンバーに私は云いたい。
福島県内に所在する原発は、あなた方が使う電気を賄うために、相模原市内にではなく、福島県に建設されたものである。あなた方が電気の無駄遣いをせず、際限のない利便享受の為の更なる電気を要求しなければ、原発を建設する必要はなく、当然事故も起こらなかった。
あなた方が危険だと主張する日光市内に、あなた方のお子さんが滞在するのはほんの2、3日であるが、その日光市内にはあなた方のお子さんと同じ小学生を含め、9万もの市民が24時間365日生活している。もし、日光市内が放射線により危険だとするならば、あなた方は、自分のお子さんを日光市に行かせないための活動をする前に、日光市民を市内から避難させるための運動をするべきではないのか。
あなた方が日光市は危険であると主張することにより、日光市、ひいては栃木県産の農作物が放射線に汚染されていて危険であるので購入・消費しない方が良い、栃木県内は放射線に汚染されていて危険なので旅行をしない方が良い、栃木県でさえ危険なのだから福島県は言うまでもないと云う、誤解と偏見に満ちた情報、風評をまき散らす、風評被害の発信源となっていることに気が付かないのだろうか。
誰だって自分の子どもは可愛い。危険な目に合わせたくない。しかしだ、そのための「こどもまもりたい」の活動が、間接的に日光市民を、栃木県民を、福島県民を「更に」苦しめることになっていることに、あなた方は気付かないのですか。あなた方が使う電気の為の原発に苦しめられている罪もない福島県民は、「云っても仕方のない事。誰かを責めてみても仕方のない事」と、じっと耐えているのです。その忍耐の精神を、あなた方も少しは学ぶべきではないのですか。少なくとも、更なる忍耐を強いる行動、神経を逆なでするような行動は厳に慎むべきだと、私は思うのです。
追記:検索等で初めて「郷秋<Gauche>の独り言」をお尋ねくださり上記の小文をお読みになられた方のために、郷秋<Gauche>(筆者)が横浜市在住の福島人であることを特に記しておきます。