ニコンが24-70mm f/3.5-4.5の特許を取得

 Nikon Rumorsによれば、Nikon(ニコン)がフルフレーム用の24-70mm f/3.5-4.5の特許を取得したとの事(see here)。製品化されればAF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VRと呼ばれることになるのだと思うが、実は非常に似たようなスペックのレンズが過去にラインナップされていたことを覚えている方はおられるだろうか。


 AF-S Zoom Nikkor 24~85mm F3.5~4.5G(IF)。正確な発売年・販売終了年は未確認だが、フィルム時代の最後期に発売となったレンズである。郷秋がD70を購入する際に、D70の標準ズームたる18-70mmにするかこれにするかを悩んだレンズである。24~85mmだと広角側が35mm相当からとなるが、望遠側は127mmとなることから検討対象となったのだが、結局は、ニコン推奨の18-70mmを購入するに至っている。

 AF-S Zoom Nikkor 24~85mm F3.5~4.5G(IF)は、F5、F6、F100、F80等で使用されることを想定し設計されたものだと思うが時はデジタルへの移行期で、当時としては廉価で登場したD100の標準ズームとしても想定されたものと思われるが、D70の発売に合わせてDXフォーマット専用の18-70mmの登場により製造中止になったものと思われる

 そして今、なぜFX対応の24-70mmの特許取得(と云う事は、遠からず発売)かと云えば、より廉価なFX機用のキットレンズとして必要となったからである。

 現行FX機の廉価版(D4に対してと云う意味で)としては国内ではD800があるのみである。ニコンは28-300mmをレンズキット用に用意しているが、これとても単体では10万円もする高価なものである。D800の性能を考えれば24-120mm f/4がD800に相応しいキットレンズと云えるが、これだと更に3万円程高価なものとなってしまう。D800の性能を考慮しつつ、妥協できるぎりぎりの線が28-300mmである訳で、廉価が予想されるAF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VRは、D800のキットレンズでは有り得ない。

 つまりだ、実売価格7~8万円程度の24-85mmを標準ズームレンズとするに相応しい、FX機が登場すると云う事である。郷秋は既にD300(S)の後継機はフルフレームが相応しいと書いている。つまり、DXのフラッグシップはD7000の後継機に任せ、D300(S)の後継機はFXフォーマットとなり、D800のジュニア版として登場すると云うシナリオである。実売価格20万円のD400(郷秋が勝手に命名したD300(S)後継機のモデル名)の標準ズームには、今回特許を取得した24-85mmがピッタリではないか。

 D800のレンズキットの市場価格は現在37万円程度と思われるが、24-85mmをセットにしたD400のレンズキットは27万円程度での登場である。これはD300レンズキットの売り出し価格とほぼ同程度のはず。これならかなりの数が売れるはずで、FX機の低価格化に弾みがつこうと云うもので、郷秋としては大歓迎であるぞ。

コメント ( 0 ) | Trackback (  )