唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
おめでとう、ニコ
現在F1ドライバーには二人のニコがいるのでちょっと紛らわしいが、勿論ニコ・ロズベルグの話しである。そのニコが、今日行われた中国GPの予選で見事ポール・ポジションを獲得した。
思えはF1チャンピョン、ケケ・ロズベルクを父に持つF1界のサラブレッド、ニコ・ロズベルグがデビューしたのはもう6年も前の事であった。父も在籍しチャンピョンともなった名門ウィリアムズからデビューするも、ウィリアムズの黄金期は既に過ぎ去っていた。ニコの卓越したドライビングにより予選では度々上位グリッドを獲得し、その才能の片りんを見せることはあったが上位入賞は難しかった。
注:父、ケケ・ロズベルクは1982年にわずか1勝、44ポイントでチャンピョンになっている。息子ニコはドイツ国籍のようだが、ケケはフィンランド人でF1における元祖「フライング・フィン」。
2010年にブロウンGP改めメルセデスGPに移籍するとともに予選での2位獲得をはじめ、コンスタントにポイントを獲得し、かつて皇帝と呼ばれたチームメイト、ミヒャエル・シューマッハよりも速いところを見せ付けていたニコであるが、ここに来てようやくPPを獲得。しかも今日のPPは2位ハミルトンにコンマ5秒もの大差をつけての圧倒的PP。明日の決勝レースが楽しみである。
さて、ニコ以下ノ予選結果についてもおさらいをしておこう。2番手は既に書いた通りハミルトンだが、ギアボックスを交換していることから5番グリッド降格が確定している。予選3番手にはニコの同僚、ミヒャエルがつけたがハミルトンの降格によりメルセデスの2台がフロントローからスタートすることになる。ニコの初優勝の行方は、ひとえにミヒャエルの走り次第と郷秋<Gauche>は読むが、さて如何に。
スターティングリッド3番目には何と我らが小林可夢偉である。予選4番手タイムは自己最高であることは云うに及ばず、これまでの日本人ドライバーの予選最上位である5番手(片山右京、佐藤琢磨)を上回り、小林は繰り上げとは云えセカンドローからレースを開始する初めての日本人F1ドライバーと云う事になる。小林の隣にはロータスの「3代目フライング・フィン」キミ・ライッコネン。後にはバトン、ウェバーと云う、錚々たるドライバーが並ぶ。
小林の決勝レースでの速さ、上手さは既に証明されており「もう少し上位からスタートしていれば」と云うレースが多かったことはご存じの通り。二列目からの発進となればスタート直後のアクシデントに巻き込まれる心配もないし、マシンの調子も上々の様子であることを考えれば最良の結果も十二分に期待もできるが、今回は、結果以上に頂点に輝くドライバーたちの走りを学び、彼らに伍して走ることの出来るテクニックと精神の強さを学んでもらいたいと思う郷秋<Gauche>であるぞ。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、山肌を彩る数種の桜。美しい日本の春の一コマだが、これが川崎市内で撮影したものだと云えば、驚く方も少なくないだろう。川崎市麻生区の飛び地、岡上で昨日撮影したものである。