「Nikon DSLRの系譜」2012年4月版

 過去2年間は2月に新版をご覧いただいている「Nikon DSLRの系譜」だが、今年は2ヶ月遅れての登場である。間もなくD3200が発表される見込みだが、それまで待っていると更に新版の掲載が遅くなりそうなので、半ば見切り発車である。


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 過去1年2ヶ月の間に登場したのはD5100とD4そしてD800の3機種であるが、3.11大震災やタイの洪水被害のためにいずれも当初の予定からかなり遅れての登場となっている。その影響はD3100の後継機、D3200の発表・発売の遅れにも出ているが、こちらは間もなく(Nikon Rumorsの主張が正しければ、4月19日)発表の見込みである。

 D300Sは2011年11月19日をもって日本国内での出荷が終了しており、既に5ヶ月が経過しているが後継機種登場の情報は乏しい。「Nikon DSLRの系譜」2012年4月版には「9月登場。FXに移行か?」などと書いてはみたものの、その根拠は郷秋のまったく勝手ない願望だけなので間違っても鵜呑みにはしないで頂きたい。

 強いて根拠をあげるならば、最近のFX用廉価なレンズの特許出願と、50mm f/1.8、85mm f/1.8等が登場している事実である。これらのレンズはどう考えてもD800には力不足であり、となれば普及版のFX機が登場するのではないかと云うのが郷秋の「読み」である。また、D+一桁数字とD+三桁数字がFX(フルフレーム)、D+四桁数字がDX(APS-C)と云う型番が定着した今となっては、D300Sの後継機、D400がDXと云うのはいかにも不自然だと云うのは、まったく根拠にもならない思い込みである。

 もう一台、その動向がまったく見えないカメラがある。D3Xの後継機、D4Xである。既に「オリンピック・スペシャル」たる超高速機、D4が登場しているけれど、これの高画素版となるD4Xが登場するのや否や。高画素・高解像度モデルとしては3日後の4月12日にD800Eが登場することになっているが、価格的にはD800の年子の兄貴分程度でありD3Xの後継機、Nikon(ニコン)のフラッグ・シップ機と云うにはちょいと寂しい。フラッグ・シップ機と云うからには、素人がおいそれとは手に入れることが出来ないほど高価であって欲しいとは、まったく勝手な物云いであるなぁ。

 2012年中の発売となると、D7000の後継機、D7100が年末商戦に向けて、11月下旬に発売となる可能性がある。もし、郷秋の妄想通りD400がFXに移行するとなれば、DXのフラッグ・シップ機として相応しい高速性能が求められるから、価格的には幾分上級移行することになるだろう。

 となるとD5100との価格差が大きくなるから、現在のD7000のポジションを担うD6000(世代とモデル名を合わせるためにD6100からスタート?)の投入はあるのだろうかと、妄想が限りなく膨らむ郷秋であるが、この妄想が全て現実になれば、2013年のニコンDSLRのラインナップは、FXがD4X、D4、D800(E)、D400、DXがD7100、D6100、D5200、D3200と、盤石の体制となる。壮観だなぁ(^^)

 ご参考までに、過去に作成した「系譜」は下記をクリックしてご覧ください。
「Nikon DSLRの系譜」2011年2月版
「Nikon DSLRの系譜」2010年2月版
「Nikon DSLRの系譜」2009年4月版

注1:「釈迦に説法」かも知れませんが、著作権者(郷秋<Gauche>のことだ)の許諾なく、記事および図版を複写、転載、改変等することは著作権法により禁じられていることを明記しておきます。
注2:D1登場の2年前に「E3」と云うDSLRが登場していますが郷秋<Gauche>はこれをNikon DSLRの「前史」と捕らえ、D1登場の1999年を「DSLR元年」としています。
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