今日7月12日は、我が家で2番目のヘルマン孵化仔・うぉるの命日です。
昨年の七夕の日に誕生したうぉる、
不自由な身体で苦しみながら、必死に生きようとしていたのですが、
5日後の朝、力尽きて動かなくなっていました・・・
昨年の母の日、長く体調不良が続いた母かめ・くうの、まさかの産卵、
7月6日朝には、予想もしない孵化開始。
しかし、なぜか?長径の片方の端から・・・
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その日の夕方に、頭を出して殻から出ようとする姿に、気付いたこと、
顔の右側には瞼が見当たらず、左側の小さな瞼は開くことはなく、、、
不安を感じながらも、必死に出ようとする孵化仔を見守るだけでしたが、
翌日の七夕の日の夕方には、疲れ果てて、息も絶え絶えな様子・・・
意を決して、殻を割って取り上げることに・・・・
殻から出して分かったこと、下半身ほど、未完成な甲羅と四肢、、、
通常の尻尾と排泄腔といえるものではなく、
その場所には小さな窪みと、尻尾の痕跡らしき小さな突起・・・
そして卵から取り上げると同時に見えた、捻じれるように上を向いた両後肢、
恐らくは孵化時の損傷、あるいは骨格自体が未完成だったのか・・・??
必死に動こうとする度、向きを変える後肢は、あまりに痛々しく、
早く結索すべきなのか?しかし、小さな体に負担が大きすぎるのでは!?
途惑いながら、結局決断できませんでした、、、
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私とのこのんは、この仔に何とか生きてほしいと、‘うぉる’と名付けました。
ガラパゴスで出会った、すばしっこく動き回る、鮮やかな黄色をした小さな鳥、
‘ウォルブラー’(キイロアメリカムシクイ)から。。。
途切れ途切れの縁甲板、多甲で黒い部分がほとんどない黄色い甲羅、
未完成な身体で自ら殻を割って、生まれ出ようとしたうぉる・・・
そのうぉるの姿を目の当たりにして、生きてもらうために何ができるのか?
強制給餌しか思い当たりませんでした。
通常なら、ヨークサックからの栄養が得られるはずの早期からの強制給餌、
ヨークサックからの栄養が期待できないのでは??という判断でした。
が、、、
急激に増加する体重の一方で、ある程度は予想がついていたのですが、
排泄がほぼ全くないまま、、、
何とか助けたいと願っての強制給餌でしたが、結果的には、
不安と苦しみを与えただけのように思います・・・
うぉるが生きた5日間、周りの様子を見ることもできず、
自らが置かれた状況を知るすべもなく、ひたすら苦痛と恐怖の中での、
長い時間だったことでしょう・・・
ただただ、申し訳ないことをしたとしか、、、
振り返ってみると・・・
前年の10月から、母かめ・くうの♂化行動、
翌月の診察では、エコー検査で1つの小さな卵胞を確認し、
高めの温度設定で、産卵に備えるものの、
その後も数か月続いた♂化行動と、更に長く続いた食欲低下・・・
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4月の診察では、卵胞の消失と、異常に増殖した原虫を確認。
この原虫は通常でも見られるもので、駆虫する必要はないのですが、
異常増殖が体調回復を遅らせている可能性があるとの判断で、
原虫を減らす目的で、投薬に踏み切りました。
参考までにですが・・・
このとき投薬した薬は、人にも使用されているもので、
人では妊婦に使用された際も、危険性は低いとされているようで、
孵化仔に影響を与えた可能性は低いものと思っています。
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投薬から3週間半、ようやく食欲を取り戻したと思ったところで、
まさかの産卵・・・
掘りだした時点で、殻の薄さ、軽さを感じていましたが、やはり・・・、
4つのうちの3つが、早い段階で渇いてしまうように、明らかな重量減、
成長を確認していた1つも、長径の片側には異常に大きな空気層が、、、
次の産卵に向けて、踏ん切りを付けるつもりで測った重量は
産卵時の11.6gから9.7gと大きく減少、孵化はないものと思っていました。
が、、、信じられない、孵化開始でした。
渇いて軽くなった卵の中には、十分な身体を作り上げるだけの材料が、
どこにも残っていなかったはず、、、
加えて、孵化器の温度・湿度の設定が不適切だったことも確かだと・・・
予想もしていなかった産卵に、慌てながらの孵化器と産卵床の準備、、、
(その後は、いくつかの改良(?)を加え、加温法も変更しています)
母かめの体調不良による、極度な栄養不足・・・
孵化器の不適切な設定による、奇形・・・
そんな過酷な状況の中、うぉるは何とか体を造り上げ、
不十分な身体で、自ら殻を破って、必死に生きようとしていました。
そのうぉるを助けることができなかった自分の力なさを感じ、
うぉるには、申し訳ないことをしてしまったと思っています、、、
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今となっては、うぉるのために何かすることはできないのですが・・・
せめて、うぉるの家族と仲間たちが、健康で充実した生活ができるよう、
そして、うぉるの弟妹たちが健康に誕生、成長することができるよう、
気を緩めることなく、お世話をしていこうと思います。
かめ庭の片すみから見守ってくれている、うぉるに恥じないよう、
飼育者として成長を続けたいものです。。。
昨年の七夕の日に誕生したうぉる、
不自由な身体で苦しみながら、必死に生きようとしていたのですが、
5日後の朝、力尽きて動かなくなっていました・・・
昨年の母の日、長く体調不良が続いた母かめ・くうの、まさかの産卵、
7月6日朝には、予想もしない孵化開始。
しかし、なぜか?長径の片方の端から・・・
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その日の夕方に、頭を出して殻から出ようとする姿に、気付いたこと、
顔の右側には瞼が見当たらず、左側の小さな瞼は開くことはなく、、、
不安を感じながらも、必死に出ようとする孵化仔を見守るだけでしたが、
翌日の七夕の日の夕方には、疲れ果てて、息も絶え絶えな様子・・・
意を決して、殻を割って取り上げることに・・・・
殻から出して分かったこと、下半身ほど、未完成な甲羅と四肢、、、
通常の尻尾と排泄腔といえるものではなく、
その場所には小さな窪みと、尻尾の痕跡らしき小さな突起・・・
そして卵から取り上げると同時に見えた、捻じれるように上を向いた両後肢、
恐らくは孵化時の損傷、あるいは骨格自体が未完成だったのか・・・??
必死に動こうとする度、向きを変える後肢は、あまりに痛々しく、
早く結索すべきなのか?しかし、小さな体に負担が大きすぎるのでは!?
途惑いながら、結局決断できませんでした、、、
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私とのこのんは、この仔に何とか生きてほしいと、‘うぉる’と名付けました。
ガラパゴスで出会った、すばしっこく動き回る、鮮やかな黄色をした小さな鳥、
‘ウォルブラー’(キイロアメリカムシクイ)から。。。
途切れ途切れの縁甲板、多甲で黒い部分がほとんどない黄色い甲羅、
未完成な身体で自ら殻を割って、生まれ出ようとしたうぉる・・・
そのうぉるの姿を目の当たりにして、生きてもらうために何ができるのか?
強制給餌しか思い当たりませんでした。
通常なら、ヨークサックからの栄養が得られるはずの早期からの強制給餌、
ヨークサックからの栄養が期待できないのでは??という判断でした。
が、、、
急激に増加する体重の一方で、ある程度は予想がついていたのですが、
排泄がほぼ全くないまま、、、
何とか助けたいと願っての強制給餌でしたが、結果的には、
不安と苦しみを与えただけのように思います・・・
うぉるが生きた5日間、周りの様子を見ることもできず、
自らが置かれた状況を知るすべもなく、ひたすら苦痛と恐怖の中での、
長い時間だったことでしょう・・・
ただただ、申し訳ないことをしたとしか、、、
振り返ってみると・・・
前年の10月から、母かめ・くうの♂化行動、
翌月の診察では、エコー検査で1つの小さな卵胞を確認し、
高めの温度設定で、産卵に備えるものの、
その後も数か月続いた♂化行動と、更に長く続いた食欲低下・・・
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4月の診察では、卵胞の消失と、異常に増殖した原虫を確認。
この原虫は通常でも見られるもので、駆虫する必要はないのですが、
異常増殖が体調回復を遅らせている可能性があるとの判断で、
原虫を減らす目的で、投薬に踏み切りました。
参考までにですが・・・
このとき投薬した薬は、人にも使用されているもので、
人では妊婦に使用された際も、危険性は低いとされているようで、
孵化仔に影響を与えた可能性は低いものと思っています。
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投薬から3週間半、ようやく食欲を取り戻したと思ったところで、
まさかの産卵・・・
掘りだした時点で、殻の薄さ、軽さを感じていましたが、やはり・・・、
4つのうちの3つが、早い段階で渇いてしまうように、明らかな重量減、
成長を確認していた1つも、長径の片側には異常に大きな空気層が、、、
次の産卵に向けて、踏ん切りを付けるつもりで測った重量は
産卵時の11.6gから9.7gと大きく減少、孵化はないものと思っていました。
が、、、信じられない、孵化開始でした。
渇いて軽くなった卵の中には、十分な身体を作り上げるだけの材料が、
どこにも残っていなかったはず、、、
加えて、孵化器の温度・湿度の設定が不適切だったことも確かだと・・・
予想もしていなかった産卵に、慌てながらの孵化器と産卵床の準備、、、
(その後は、いくつかの改良(?)を加え、加温法も変更しています)
母かめの体調不良による、極度な栄養不足・・・
孵化器の不適切な設定による、奇形・・・
そんな過酷な状況の中、うぉるは何とか体を造り上げ、
不十分な身体で、自ら殻を破って、必死に生きようとしていました。
そのうぉるを助けることができなかった自分の力なさを感じ、
うぉるには、申し訳ないことをしてしまったと思っています、、、
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今となっては、うぉるのために何かすることはできないのですが・・・
せめて、うぉるの家族と仲間たちが、健康で充実した生活ができるよう、
そして、うぉるの弟妹たちが健康に誕生、成長することができるよう、
気を緩めることなく、お世話をしていこうと思います。
かめ庭の片すみから見守ってくれている、うぉるに恥じないよう、
飼育者として成長を続けたいものです。。。