結局ニューメキシコでは、サンタフェとカールスバッド鍾乳洞群国立公園の観光を
したわけです。
自然と違って都市の観光をまとめるには、ある程度の歴史的知識が必要になります。
ニューメキシコ州について
アメリカの各州は、歴史やアメリカ合衆国に組み込まれた年代もそこに至る経緯も様々です。
独立国家になっていてもおかしくないほどです。
ニューメキシコ州は1912年に合衆国に加入、順番は47番目です。
州観光局のインフォメーションセンターで、この旅で初めて日本語版のパンフレットにお目に
かかりました。
表紙 裏表紙
ニューメキシコ州の文化や伝統について要領よくまとめられています。以下のとおり。
サンタフェについて
アメリカで2番目に古い都市
サンタフェはニューメキシコ州の州都です。人口は6万人強のこじんまりした都市です。
アメリカ建国よりもはるか前の1607年に創設された長い歴史を持つ都市です。
アメリカ合衆国の現存する都市としてはフロリダ州のセントオーガスティン(1565年
創設)についで古い都市です。
「アメリカの宝石」と呼ばれ、歴史的な街並みや建築物が残っており、また独特の食文化
があります。
市名はスペイン語で「聖なる信仰」という意味です。
ネイティブ(プエブロ)インディアンとメキシコ(スペイン)文化の融合した都市です。
(プエブロインディアンの文化遺産メサベルデ断崖洞窟群については既に紹介ずみ)
観光の中心はダウンタウンの歴史地区、特にプラザ(Plaza)の周辺です。古い建物は、
プレブロ・インディアン様式(アドべ(スペイン語:Adobe)、アドービ(英語発音)で作られた
日干しレンガを使ったもの)と植民地時代のスペイン風建築で統一された、エキゾチックな
雰囲気です。
聖ミゲル伝道所(又は聖ミゲル礼拝堂)ーアメリカ最古の教会
スペイン植民地時代の伝道所です。1610~1626年に建設され、アメリカで一番
古い教会といわれています。
1680年のプエブロインディアンの武装蜂起のときに壊され、再建されたり、その後も
改修等が加えられていますが、オリジナルのアドべ(日干しれんが)の壁は見えませんが、
大部分がそのまま残っているということです。
鐘の部分です。鐘は1800年代のものだといわれています。
アメリカ最古の家
プエブロインディアンによって建てられたアドベの建物はアメリカ最古の家といわれています。
サインです。
総督邸ーアメリカ最古の公的建築物
1610年にアドベ(日干しレンガ)により総督邸として建築されたもので、その後も歴代の
総督邸として使用されてきました。総督邸は米国によって継続して占領されたので、
最古の公的な建築物といわれています。サンタフェの中心地プラザにあります。
1909年からは州の歴史博物館として使われています。
ロベット礼拝堂
ゴシック復古調の教会で中もきれいですが、最も有名なのは奇跡のらせん階段です。
33段のらせん階段は支柱もなく鉄の釘も使われていないといわれ、どうして支えられているのか謎という
ことです。
それではエキゾチックな街並みを見てみましょう。
高級ホテルです。アビド様式です。
聖フランシス大聖堂(スペイン様式)のみえる風景です。
お店です。
美術館です。
街角です。
プラザの中心の公園では、地元の人たちが日陰でゆったりと休んでいます。
私もその一人になりました。日干しレンガの素朴な風合いとゆったりとした時の流れ・
風の流れに悠久の時の流れを感じました。