弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

私用メールと公用メール(考える)

2015年08月27日 | 日記

ケネディ大使も私用メールを使っていたとか。ここをどうぞ。

公用メールと私用メールの使いわけはなかなか難しい。
要はメールというのは、実質、書面と同じである。

仕事をしていると、書面にするのはどうかとか、書面にしたくないと
いうケースは多々ある。
そういう場合は、電話にするとか、あるいは直接会って顔を見ながら
話すということになる。これまでは。

メールが便利になってくると、あるいはメールは場所も時も問わずに
連絡ができるので、ついついメールで済まそうという気になる。
それが公用である時は、ちょっと嫌だなというときは、私用メールで
という誘惑になるのであろう。

私用メールで問題になるのは、セキュリティである。
セキュリティさえしっかりしていればそれでいいかといえば、そうではないと
も思う。
このあたりはこれからの課題であろう。

なお、ヒラリーの問題について付言すると、彼女の場合は、すべてのやり取りを
私用メールで行っていたということ、そしてそれ以上に重大なことは、
自宅に置いた私設のサーバーとアカウントを利用していたことで、
全く次元が異なるということである。
国務長官人事には上院の承認が必要であるが、その承認のためのヒアリングの
初日に私設サーバーの設置に取り掛かったということである。