バルファキス財務大臣の型破りなファッションは新鮮な感じで、
好印象を持たれていると思います。
しかし、フランスの週刊誌PARIS MATCHの雑誌に掲載された写真をみると
どう思うのでしょうか。(3月18日号)
緊縮財政が若者の失業やあるいは人道的な救済を要するほどに国民が
困窮していると主張して、債務免除を要求している責任者本人は、 アクロポリスが
すぐそこに見えるところに住み、夫人とのんびりバルコニーで昼食にワインを飲み、
ピアノを弾くなど優雅な生活をしています。
飛行機はエコノミークラスを使っているというのも嘘っぽく見えます。
また、そもそも大臣室は空っぽというのも、象徴的です。
本来なら、机の前で執務に励んでいる写真があるべきと思います。
夫人との仲睦ましい写真も、国家財政が破綻の危機に瀕しているときに
あまりにも無神経・無責任としかいいようがありません。
国民はどう思うのでしょうか。
またEUの交渉相手はどうでしょうか。
ソーシャルメディアが騒ぎ始めて本人も後悔しているということですが、
これらの写真をみると、わざわざ取材に応じているわけです。
一躍注目を浴びて舞い上がっているように見えなくもない。
バルファキスもチプラスも、おそらく何の準備もないままに政権についたということ
なのでしょう。
しかしバルファキスはもともと学者です。だとすれば、ギリシャの国や国民のために
財政危機を解決するという使命感を持っていたのではと思うのですが・・・
本当に不可解です。
なお、PARIS MATCHはフランスの週刊誌で、欧米の著名人の記事から
政治や経済までを多くの写真で紹介しており、フォトルポやスクープ写真で有名。
芸能情報も満載で、パパラッチ的なゴシップ雑誌としても知られる。