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東京で世界を感じる(衣・食・住?)BLOG

DIALOG IN THE DARK(ダイアログ・イン・ザ・ダーク)@外苑前

2010-03-22 01:15:16 | OTHERS

ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DIALOG IN THE DARK 略:DID))行って来ました!!

ダイアログ・イン・ザ・ダークとは・・・日常生活のさまざまな内容を真っ暗な空間で、暗闇のエキスパートである視覚障がい者のサポートの元、聴覚や触覚など視覚以外の感覚を使って体験するエンターテインメント形式のイベント。1989年にドイツの哲学博士によって発案され世界25か国・約100都市で開催、2009年現在で600万人以上が体験したイベント。1999年以降はボランティアの手によって日本でも毎年開催され、約6万人も体験されているのだそう。

・・・っと、初めて聞いた時『なにそれ??』というくらい全く知識がなかったのですが、パートナーに話を聞いてみるとなんだか興味が湧いてきました

早速1ヶ月前、予約をしようとH.P.を覗くと、ちょうど常設1周年記念ということで、お試しライトヴァージョン(60分)がこの3連休(3/20~3/22)にありました(すでに全日程完売)。通常ver.は90分、『90分も真っ暗って怖いかも・・・』とライトver.があってちょうどよかったーっと思ったのですが、60分ではちょっと物足りなかったー

開場は、外苑前。地図を見てみると『こんなところにテントとか建ててるのかな?』とおもっていたのですがJAGUAR青山の地下でした。(もうSタイプないんですよねー今のデザインならXKがカッコイイな

参加者は、8人以下のグループになり第一段階の薄暗い部屋で体験に関する注意事項やアテンド(視覚障がい者)の方の紹介、そして暗闇で私たちの目となる『白杖(はくじょう)』を選んだりするところから始まります。

第二段階の光の遮断された真っ暗闇な空間へ移動、この"真っ暗闇"加減は、想像以上です。
あっという間に隣の人の顔も、自分の手も見えなくなります。この時点で、気分が悪くなったり不安を感じてリタイアする人もいるそうですが、それくらいこの空間はいつまでたっても目が慣れなくて不思議な感じ。

この"8人以下のグループ"は、もちろんバラバラに同じ時間帯でたまたま予約した人たちで1人参加の人も多く、逆にこの空間から生まれる新しい可能性を活かすため4人以上のグループでは申し込めないのだそう(団体予約などはあり)、今回は私とパートナーの他に九州から来たという男性3人と1人参加の女性2人のグループでした。真っ暗コーナーの入ってから全員で自己紹介するのですが、ニックネームと簡単な紹介だけど初対面の人ばかりなので、明るい場所で見た時の印象はほとんど皆無。その声の調子や話し方から、どんな人なんだろうと一生懸命考えたりして、逆に普段いかに視的情報が大きく占めているのかと思ったりするのも改めて発見これは、やっぱり一人参加の方が楽しめそう!

そして暗闇の中では、自分も他の人もどこにどんなふうにいるのか全く分かりません。
アテンドがいなかったら間違いなく迷子です(と言うことにも気付かないんだろうな)・・・白杖を持っているので、足元の障害物は避けられても、自分の進む方向が分からないというのは想像以上に大変でもそんな体験や初対面の人たちとすぐに助け合えてしまう空間は意外と心地よくて『このカーテンをくぐると明るくなります』と言われてなんだか『もう終わりか・・・残念』という気持ち。時間が決まっているイベントだから思うことかもしれませんが、もっともっとこの暗闇の世界を知りたくなります。

森に行って、池や橋を渡ったり最後にバーへ行ってみんなでお茶したり(ここが1番楽しかった)と短いコースでしたが面白い経験でした

最後にアテンドの方と少しお話しする時間もあって『こんな時どうするの?』の質問攻め(笑)。普段、なかなか接する機会がないけれど、さっきまで私たちのグループのリーダーとして頼りがいのあるアテンドさん(明るいところで会ったらすごく年下の可愛らしい方でした)だったということもあり、普段だったら遠慮して聞けないことも聞けたりしてこちらも、すごくいい機会

お正月やクリスマスなどイベント時期には、特別ヴァージョンだそうなのでこれから行く人にはそちらをオススメしたいです。