3日目は車&日本語ガイドをチャーターしてシュムリアップ郊外の遺跡巡り。シュムリアップには公共交通機関はないのでアンコール遺跡も含めてバスやタクシーで行くことが出来ません。その代わり、バイクタクシーやトゥクトゥク・車をチャーター、ツアー参加することになります(レンタサイクルも有)。
個人で手配する場合旅行会社か宿泊ホテルでお願いする方法があります。初めはカンボジア専門の旅行会社に頼むつもりでしたが(不便なエリア、ガイドさんをつけたい時には専門のトコがいいかなと)多くがクレジットカードが使えず日本で支払いを済ませるものやホテルとのセットのみ受付など制約が多く日にちも迫っていたため断念。急でもお願いできるホテルのコンシェルジュに相談して行きたいところと出発時間など話しておくだけ
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ラクチンツアーにしました。前日の朝手配、1日/車$110 日本語ガイド$30 ※車のチャーター代はエリアにより異なります。(今回泊まったホテルは常に日本人スタッフがいるのでなにかとお世話になりました
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)
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まず向かったのは密林の川の中に眠る遺跡、
クバール・スピアン シュムリアップから車で1時間半ほどでした。
クバール・スピアンというのは"川の源流"という意味だそうで古来から現在まで山と海を結ぶ起点とされてきたという場所。川底約200mにわたりヒンドゥ教の神々の彫刻が彫られています。昨日までのアンコール遺跡とは一転、観光客をほとんど見かけません。途中の小さな滝でシュムリアップから来たというカンボジア人の若者グループが遊んでいたりして、遺跡も地元の人たちには身近な遊び場というのが面白いなぁと思いました(アンコールワットも夕方、屋台のご飯を買ってみんな集まるのだそう)。
ガイドがないとどこへ行ったらよいかもわからないような山道を駐車場から川沿いを40分ほど山登り。※意外とキツイところもあり岩や木につかまりながら行くのでスニーカー&軍手必須です
(途中すれ違った欧米人のご老人夫婦が途中の険しい道でガイドさんに押し上げてもらってました
↑母とガイドさん)
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途中途中、個人で行ったら見逃しそうな川辺の岩に遺跡があります。この時期は乾季で近くまで寄って見れるので金箔の付いた彫刻もじっくり見れました(雨季の時期は水量が多いので水に沈むように見れてもっと綺麗なのだそう
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)。
※ここでは郊外で観光客が少ないこともあり、物売りの子供たちがかなり強烈でした
アンコールワットなどの子供たちは次から次へ観光客がやってくるので売り方もあっさりですが、ここの子供たちは車を取り囲んでトイレまで巧みな日本語とカワイイ笑顔でやってきます
お手洗いは有料500R あまり綺麗ではないです。
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次は『東洋のモナリザ』と呼ばれるデバター像のある世界遺産
バンテアイ・スレイへ。赤い砂岩で出来た彫刻が綺麗に残るこじんまりとしているけど細かいところまでたっぷり見れる遺跡でした。
(ここのお手洗いは遺跡パスで入れる比較的綺麗なお手洗いでした。)
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郊外の遺跡で1番行きたかった
ベンメリア。ここは『天空の城 ラピュタ』のモデルになったとも噂される深い緑に囲まれた遺跡(タ・プロームという説も)。カンボジアに行くと決めた時からココに来るのを楽しみにしていました
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現在も修復が施されないまま森の中にひっそり眠る巨大寺院。まだ周辺地域では地雷撤去作業が行われていて、一般公開されたのは2000年。遺跡の外側の木には"ここから先、立ち入り禁止(地雷の撤去が済んでいないため)"の赤いマークも。道路の整備も近年だという遺跡は行くまでの道のりも大きな穴が開いていたり、水溜りで車が通れるのか不安になったりしながらの道でした(笑:意外と嫌いじゃないです)。
ここでは遺跡パスのほかに入場料$5必要です。遺跡入り口前に食堂が1箇所。ここでお昼を食べました。お手洗いもあり、カンボジア式。)
想像以上の神秘的で時間が止まったような素晴らしい遺跡でした
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この遺跡にいるのは私と母とガイドさんのみで、なんだか自分たちが遺跡を発見したような気分にもなれちゃいます(笑)。本当にそんな雰囲気!!ずっと静かに眺めていたいような場所でした。
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外から見たらとても中には入れると思えないのですが
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ガイドさんはどんどん入り口ではなさそうなところから中へ。中も崩壊が進んでいて崩れた大きな石を登ったり下ったりしながら周ります。観光ルートなど一切なし!こんなところに入れるなんて探検気分で面白い♪遠かったけどここまで来てよかったー
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今回の旅で1番好きな遺跡です