ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

<いのちの響き> 医療的ケア児の家族(上)

2017年10月13日 03時10分16秒 | 障害者の自立

 「愛称みのたん 18トリソミー、心室中隔欠損、口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)があります」。愛知県幸田町の看護師、夏目由子さん(39)は、こうコメントを添えて一年ほど前からインターネットの写真共有アプリ「インスタグラム」に、一人娘の美祈(みのり)ちゃん(2つ)の写真をアップしている。

 18トリソミーは、染色体の異常による先天性疾患で、心疾患や唇が裂ける「口唇口蓋裂」、呼吸器系などの合併症などを発症する。疾患を伴って生まれる子は三千五百~八千五百人に一人で、90~70%が生後一年以内に亡くなるとされる。

 美祈ちゃんは生まれつき、鼻と口の間に大きなこぶがあり、鼻には栄養を送り込むチューブが付いている。目をくりっとさせてカメラを見つめたり、目をにんまりと細めて笑ったりした写真をアップすると、毎回百人ほどが「いいね」と応援してくれる。

 「一歳までに亡くなってしまう子が多い病気だけど、美祈は二歳になっても笑っている。みんなにその姿を見てほしくて」というのがインスタを始めた理由。だから、たくさんのいいねを見ると、由子さんは救われた気持ちになる。

 でも、匿名でコメントを書き込めるインターネットの世界。好意的なものばかりではない。「エイリアンみたい」「短命の子に、税金で医療費を使う意味があるのか」。こんな書き込みがあると「誰だって病気になり、障害者になる可能性はあるのに」と、由子さんは唇をかみしめる。

 これまでも、社会を冷たいと感じることは何度もあった。美祈ちゃんが生まれて数カ月後、障害者手帳の申請に、医師の意見書を持参して役場に行くと「申請書は渡せない」と窓口で言われた。担当者が制度をよく理解していなかったためだったと後で分かったが、病院のソーシャルワーカーに掛け合ってもらい、申請書を入手するのに数週間がかかった。

 保育園に預けたいと、生活支援員を通じて役場に相談しに行った時も断られた。チューブから栄養を注入する必要がある美祈ちゃんは、看護師の配置など特別な配慮がいる「医療的ケア児」に当たるとされ、「看護師の配置は前例がない」との理由だった。

 由子さんと同じく看護師だった夫の昌彦さん(36)は、仕事を辞めた。預け先がない美祈ちゃんをみるためと、由子さんの方が収入が多かったからだ。しかし、周囲には「障害者手当があるからお金には困ってないんでしょう」「子どもがそんな状態で働くの?」などと言う人もいた。

 でも、一緒に美祈ちゃんの成長を喜んでくれる人たちもいた。愛知県岡崎市で障害児を対象にした「こども訪問看護ステーション じん」などを経営する安井隆光さん(34)もその一人。

 病院のスタッフに紹介されたのは生後半年ごろ。週に三回ほど、安井さんやスタッフらが自宅にリハビリに来てくれることになった。最初は寝ているだけだった美祈ちゃんが、一歳ごろには自力で横を向けるようになり、今ではスタッフが段ボールで作った台車に乗って、足で床を蹴りながら進めるようになった。

 六月からは、月に一回程度安井さんが運営する別の事業所で、他の医療的ケアが必要な子と一緒に食事をしたり保育士らと遊んだりして触れ合えるようになった。

 今も保育園に行けるわけではないし、世間の風を冷たく感じることもある。「でも今は、未来が見えるようになってきた。それは、たくさんの人が力を貸してくれ、世界が広がったから」と、由子さんは言う。

夏目昌彦さんと由子さんに見守られ、手作りの台車に乗る美祈ちゃん

2017年10月12日   中日新聞


FMはしもと  大阪の社福法人、福祉の現場紹介 橋本

2017年10月13日 03時06分33秒 | 障害者の自立

 社会福祉法人・日本ヘレンケラー財団(大阪市)が、コミュニティーFM局「FMはしもと」(橋本市・周波数81・6メガヘルツ)で、番組「福祉のしごと」を放送している。

  同財団は特別養護老人ホームや障害児入所施設、障害者支援施設など12事業所を大阪府内で運営。一部は県に近い和泉、阪南両市にもあり、福祉の仕事に関心がある人たちに業務内容などを知ってもらおうと今年8月4日から週1回の番組を始めた。

 放送は金曜午前9時45分から約15分間(日曜午後5時から再放送)。今月20日まで計12回にわたり、FMはしもとの向井景子社長が、各施設の職員たちに施設の特徴や業務内容、仕事に対するやりがいなどを語ってもらい、福祉の現場を紹介している。

 事業所の一つ、救護施設「平和寮」の植田辰彦施設長は「ネット環境が整っていれば受信エリア以外でも番組を聴いてもらえる。放送終了後は財団のホームページで音声による紹介も検討したい」と話している。

毎日新聞   2017年10月11日 


愛顔つなぐえひめ大会前にヘルプマーク配布開始

2017年10月13日 03時02分23秒 | 障害者の自立

今月28日に開幕する「愛顔つなぐえひめ大会」を前に、身体的な配慮や支援を必要とする人が身に着けるヘルプマークの配布が始まった。松山市駅前では、県や市の障がい福祉課の職員らが駅の利用客などにヘルプマークの啓発チラシを配った。この取り組みは、今月28日に開幕する全国障害者スポーツ大会愛顔つなぐえひめ大会を前に、ヘルプマークについて広く知ってもらおうと行われた。ヘルプマークは、外見では分かりにくい障害がある人や妊娠初期の人などが身に付けるもので、電車で席を譲ってもらったり災害時に避難の手助けをしてもらうなどの援助を受けやすくするもの。職員らはヘルプマークの詳しい説明をしながら啓発チラシを手渡してい た。ヘルプマークは11日から、県と県内20市町の障がい福祉担当課で無料配布されている。

[ 10/11 14:49 南海放送]

聴覚の衰えや障害など、情報弱者向け情報伝達手段の整備愛媛県宇和島市「聴覚障がい者等への確実な情報伝達」

2017年10月13日 02時48分59秒 | 障害者の自立

実証事業テレビ画面に自動で情報をお知らせする テレビ・プッシュ を活用

愛媛県宇和島市(市長:岡原文彰 以下、宇和島市)は、総務省と協力し実施する「戸別受信機等の情報伝達手段に係る実証事業」に、イッツ・コミュニケーションズ株式会社(本社:東京都世田谷区 社長:高秀憲明 以下、イッツコム)が開発し提供している情報伝達システム「テレビ・プッシュ」(※1)を「聴覚障がい者等への確実な情報伝達」に活用するシステムとして採用しました。

<背景>
愛媛県宇和島市では、コミュニティFMと連携した屋外拡声子局、広範囲屋外拡声器等の整備や防災ラジオの配布により「音声」の情報伝達手段は整備されているが、聴覚の衰えや障害など、情報弱者向けの情報伝達手段の整備は十分とは言えず、当該対象者に向けた新たな整備が必要とされてきました。
(住民の高齢化率は36%超) また、愛媛県宇和島市には2千箇所以上の土砂災害危険箇所や、警戒区域/特別警戒区域が点在しており、土砂災害発生危険時に当該エリア住民への情報伝達の徹底に多くの時間と手間を擁していました。

この実証実験では、テレビ・プッシュの特徴である「テレビの電源を自動でオンにし、テレビ画面で情報を告知する」機能を活用し、情報弱者とされる「聴覚障がい者」等に対し、緊急情報等の確実な情報伝達の効果検証を行います。また、情報伝達の高度化、多様化を推進する上で、防災情報配信端末が平常時も活用される取り組みが重要と考えており、日常的に活用される情報を配信し、テレビ・プッシュの接触頻度が向上するか否かの有効性を検証します。実証事業期間は2017年11月~12月の2ヶ月間を予定しており、期間内に防災訓練の実施等も予定しております。

■本実証事業のイメージ
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/140223/img_140223_1.jpg
<実証事業の内容>
1.愛媛県宇和島市在住の聴覚障がい者、要配慮者利用施設、行政施設等200箇所にテレビ・プッシュを整備し、Jアラートなどの緊急情報や災害対策本部からの避難情報、緊急地震速報等の重要な情報を、テレビの電源を自動でオンにして配信します。

2.土砂災害警戒区域、及び特別警戒区域に設置するIP-STB端末を各々グループ化し、該当地区の住民に対し土砂災害発生の危険について迅速な告知を行います。また、テレビ・プッシュに双方向機能を搭載し、配信した情報が確認されたか否かのデータ収集、分析を行います。

3.緊急時の防災情報に限らず、宇和島市からの各種お知らせ(イベント情報等を含む)、地域の防犯や天気予報、ごみ収集情報や熱中症、PM2.5情報等の平常時に日常的に活用される情報を配信し、テレビ・プッシュの接触頻度が向上するか否かの有効性を検証します。
以上

(※1)インターネットに接続されたIP-STB端末をテレビにつなぐだけで、緊急地震速報、災害気象情報等の各種緊急情報に加え、避難情報や河川ライブカメラ画像等の自治体と連携した防災・災害情報や各種生活情報等をお知らせするサービスです。イッツコムでは2015年1月、株式会社ケーブルテレビ品川では2015年4月からサービス提供を開始しています。これらの情報はIP-STB端末内蔵スピーカーの音声とテレビ画面にプッシュ配信され、緊急度が高い情報の場合は、テレビが消えていてもテレビの電源を自動的に立ち上げ、また、テレビや録画番組視聴時には、画面を自動的に切り替えてお知らせします。

≪ご参考:テレビプッシュについて≫
動画1:https://www.youtube.com/watch?v=lYsykD9cUY4

イッツ・コミュニケーションズ株式会社 2017年10月11日


併給調整が不適切=傷病手当金と障害厚生年金-検査院

2017年10月13日 02時42分48秒 | 障害者の自立

 同一の病気やけがで、全国健康保険協会の傷病手当金と厚生年金保険の障害厚生年金の両方を受けられる被保険者に対し、手当金を支給しないか減額する「併給調整」が一部で適切に行われていないことが11日、会計検査院の調べで分かった。検査院は協会に改善を求めた。
 2013~15年度に、協会の33都道府県の支部が傷病手当金の支給を決定した1万2679人を対象に検査。この中で、障害厚生年金の裁定(厚生労働相による受給権の確認)がされていた1783人のうち、15都府県の支部の31人は傷病手当金の併給調整が適切に行われていなかった。31人については、09~16年度の支給分で計約1761万円の返還を求める必要があったとしている。
 協会は毎月、過去1年間の傷病手当金の申請者に関する障害厚生年金の支給開始日や額などの情報を日本年金機構に照会して提供を受け、併給調整の要否を判断している。しかし、31人は傷病手当金の申請から1年を超えた時期に障害厚生年金の裁定がされたため、手当金と年金が併給されていたことを協会は把握していなかった。
 協会は「誠に遺憾。必要な期間の情報を提供してもらえるよう機構と調整したい」としている。

 (2017/10/11-時事ドットコムニュース