2020年東京五輪・パラリンピックに向けて、障害者の県内移動を楽にしようと、県は福祉タクシーの購入費用の一部補助を始めた。3月までに111台を補助する予定で、20年までに440台が導入されることを目指す。
県は昨年、助成制度を設け、スロープやリフトを装備した車両について、最大で価格の3分の1を補助。障害者や高齢者、ベビーカーの親子連れの利用を見込む。
県庁で先月末、福祉タクシーの出発式があり、スロープの傾斜が緩やかなトヨタ製の「ジャパンタクシー」が登場。県出身でリオデジャネイロパラリンピックのウィルチェアラグビー銅メダリストの今井友明さんと、森田健作知事が乗り心地を試した。
森田知事は「屋根が高く圧迫感がない」と絶賛。今井さんは「雨の日でもぬれずに乗れる。このタクシーで海外からの選手、観光客をお迎えし、オリンピック・パラリンピックを盛り上げてもらえたらいい」と期待した。
福祉タクシーを体験乗車する今井友明さん(手前)と森田知事
2018年2月6日 東京新聞