名張市の心身障害者医療費助成削減:市議会で可決、一方で付帯決議 /三重
◇市長「激変緩和」表明
名張市が心身障害者医療費助成の縮小を計画している問題で、同市議会は25日、縮小案を含む関係条例改正案を賛成多数で可決、今年9月からの助成削減が決まった。一方で、再度の助成充実を求める付帯決議案も可決され、亀井利克市長は、決議に基づき、保健福祉手帳1~3級所有者の入院助成廃止に対する激変緩和措置などを実施する方針を示した。【金森崇之】
この日、同市役所であった定例市議会本会議では、助成削減を巡って議員から「生活弱者に多大な不利益を被らせることは暴挙だ」「(助成を維持し)当初予算通りに執行すべきだ」などの反対意見が出された。しかし、改正案に含まれる乳幼児医療費助成の就学前児童への拡大については、「大いに評価する」などと賛成が大勢を占め、結局賛成12、反対7で可決された。
付帯決議案も賛成12、反対6、退席1で可決。決議では今年9月末までに、助成制度の充実に向けた再度の見直し案を提示することなどを市に求めた。
これを受け、亀井市長は「決議を真摯(しんし)に受け止めたい」と表明。議会後、報道陣に対し、来年9月に計画している再改正まで、入院助成の空白期間を作らないようにする緩和措置の実施と、今年9月末までに条例再改正案の「たたき台」を提示する方針を示した。しかし、具体策は明らかにしなかった。
改正条例では、保健福祉手帳所有者の入院助成が廃止され、同手帳3級の通院と療育手帳Bの入院への助成が非課税世帯に限られる。
◇市長「激変緩和」表明
名張市が心身障害者医療費助成の縮小を計画している問題で、同市議会は25日、縮小案を含む関係条例改正案を賛成多数で可決、今年9月からの助成削減が決まった。一方で、再度の助成充実を求める付帯決議案も可決され、亀井利克市長は、決議に基づき、保健福祉手帳1~3級所有者の入院助成廃止に対する激変緩和措置などを実施する方針を示した。【金森崇之】
この日、同市役所であった定例市議会本会議では、助成削減を巡って議員から「生活弱者に多大な不利益を被らせることは暴挙だ」「(助成を維持し)当初予算通りに執行すべきだ」などの反対意見が出された。しかし、改正案に含まれる乳幼児医療費助成の就学前児童への拡大については、「大いに評価する」などと賛成が大勢を占め、結局賛成12、反対7で可決された。
付帯決議案も賛成12、反対6、退席1で可決。決議では今年9月末までに、助成制度の充実に向けた再度の見直し案を提示することなどを市に求めた。
これを受け、亀井市長は「決議を真摯(しんし)に受け止めたい」と表明。議会後、報道陣に対し、来年9月に計画している再改正まで、入院助成の空白期間を作らないようにする緩和措置の実施と、今年9月末までに条例再改正案の「たたき台」を提示する方針を示した。しかし、具体策は明らかにしなかった。
改正条例では、保健福祉手帳所有者の入院助成が廃止され、同手帳3級の通院と療育手帳Bの入院への助成が非課税世帯に限られる。