GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

ゴッドファーザーと映画音楽

2015-09-23 19:33:50 | MUSIC/TV/MOVIE
名作と言われる映画は多々ある。
「風と共に去りぬ」「ローマの休日」「アラビアのロレンス」「荒野の用心棒」「明日に向かって撃て」「太陽がいっぱい」「スターウォーズ」「ロッキー」「E.T.」「ターミーネーター」「タイタニック」「ショーシャンクの空に」・・・
どの世代かによっても変わるだろうし、ジャンルによっても変わるだろう。

でも、いい映画ってのは共通して、いい音楽があるのよね。
テーマ曲を聞いただけでその映画のワンシーンが鮮烈に思い出される。「ジョーズ」「パピヨン」「007」「カサブランカ」・・・当時はレンタルビデオも無かったし(だいたいビデオデッキが無かった)から街の映画館でリバイバル映画を観る。古い映画は特に音楽がいいって思う。

当時、ステレオがある家ってのが少なかった。テレビやラジオは普及してたが、レコードプレイヤーとスピーカーを備えたステレオ装置は、今考えると馬鹿でかく、応接間がある家にしかなかった。ピアノ、ステレオ、フランス人形。この三つが置いてある家を俺たちはブルジョアと呼んだ。EPやソノシートを再生できるプレイヤーは家にもあったけど、LPをいい音で聴けるステレオは、ブルジョアの家しかなかったからね。

その応接間にどでんっと置いてあったステレオでその家のお父さんが集めたLPを聞かせてもらうのが楽しみ。
そのほとんどは映画音楽。その中でも圧倒的に好きだったのがゴッドファーザー/愛のテーマ。
名匠ニーノ・ロータが手がけたあの哀しくも切ないメロディは名作だ。

ゴッド・ファーザーは三部作で、マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ、アンディ・ガルシアと各世代で受け継がれたマフィアの世代を描いた、フランシス・コッポラ監督の名作だ。
特に2が好き。ロバートデニーロがマシンガンをぶっ放した後、カーテンで萌える銃をくるむシーンは最高だ。勿論1も3も名作だ。
そのゴッドファーザーの名シーンや台詞と合わせてクラシックオーケストラが音楽を演奏する「The Godfather Live 2015 ゴッドファーザー・シネマコンサート」が日本でもおこなわれるらしい。その予告編がYoutubeでUPされてたから見た。映画をあらためて観たくなるほど面白そうなこのコンサート、是非行きたいなぁ。

続き物や続編ってのは1はいいけど2や3になるともはや何がなんだかって感じになるんだけど、テーマ曲がしっかりしてる映画は続編も面白いのが多いね。この「GOD FATHER」をはじめ、「ロッキー」(ただし4迄)、「007」、「STAR WARS」、「バックトューザフューチャー」、「インディ・ジョーンズ」「ミッション・イン・ポッシブル」「パイレーツ・オブ・カリビアン」。
日本にも「仁義無き戦い」って名作名曲があるが、そう考えると少ないな。TV主題歌では多いんだけどね。「太陽にほえろ」「傷だらけの天使」とかね。まぁ「宇宙戦艦ヤマト」も「踊る大走査線」も映画音楽に入れてもいいかもしれない。

藤子不二雄が自分たちの子供の頃を描いた映画、「少年時代」。このテーマ曲を井上陽水に依頼した際、一つだけ注文を入れた。「名作『卒業』みたいにこの曲を聴いたら映画を思い出すような曲にしてほしい」って。井上陽水はたった一日で書き上げて二人に聴かせたらしい。
映画は「卒業」みたいには当たらなかったが、この時の「少年時代」って曲は今も井上陽水の代表作の一つだ。
ちなみに「卒業」のテーマ曲は「サウンドオブサイレンス」と思われてる人が多いが、テーマ曲は同じサイモン&ガーファンクルの「Mrs.ロビンソン」だ。

最近の映画は音楽をあまり重視してないのかな。売れてるアーティストの楽曲をタイアップやコラボで使うからかな。
ヤッパリちゃんと作曲して、フルオーケストラで演奏される曲にはかなわないよ。
坂本龍一作曲の「戦場のメリークリスマス」とか「ラストエンペラー」は映画の内容よりも曲がいいくらいだ。「地獄の黙示録」だってあのワグナーの曲が入ってなければ「なんじゃこれ?」って映画だ。
勿論ボーカルインされたテーマ曲でもいい。映画と音楽のタイアップの成功例と言えば「007シリーズ」「フットルース」「トップガン」「ストリートオブファイヤー」「フラッシュダンス」なんかがそうだな。

ぜひもっと、いい音楽を使ったいい映画を見せてほしい。


ビートたけしと浅草

2015-09-23 02:52:04 | MUSIC/TV/MOVIE
22日ビートたけしが、東京浅草で行われた「第8回したまちコメディ映画祭in台東」のクロージングセレモニー「ビートたけしリスペクトライブ」に出演したらしい。
ライブではたけし自身が作詞作曲した「浅草キッド」を生熱唱。この曲は福山雅治がカバーした事でも有名だ。

映画監督、漫才、コント、司会、コメンテーター、役者、エッセイスト・・・マルチな才能をダレもが認めるビートたけし。でも、お世辞にも歌は上手いとは思わない。
幻の名盤LPの「これでもか」とか、松方弘樹とのデュエットソングのEP等を持っているが、今考えると何故こんなのを買ってしまったんだろう?って疑問に思う。

たけし以外にも島田紳助は紳助バンド、ザ・ぼんちなんかが漫才ブームの時、こぞって曲を歌ってた時期があったから、興味本位で買ってしまったのかもしれない。

サザンの桑田が初監督した映画「稲村ジェーン」。この映画を観たたけしが、「桑田は映画を撮る才能は無いな」って言った事を覚えてる。その続きに「俺がメガホンもって、あいつが曲を付けりゃいい映画ができそうだ」とも言ってた。
そう、音楽って産まれもっての才能が左右すると思う。
でもさ、歌が上手いから売れるって訳でもないし、歌が下手だからって売れない訳じゃない。田原俊彦や浅田美代子なんかがいい例だ。

とんねるずの木梨憲武は歌は上手いが、石橋貴明は「?」って感じ。でも、秋元康作の「ガラガラヘビがやってくる」や、氣志團の綾小路翔と組んだユニット矢島美容室の「「ニホンノミカタ -ネバダカラキマシタ-」は売れたね。
ダウンタウンの浜ちゃんも歌は上手くないが、小室哲哉とジョイントしたH Jungle with t名義での「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント」は売れた。多分コメディアンが歌う曲の中で歴代一位の売り上げじゃないかな?

話は戻るがビートたけしと浅草。
ビートたけしのエッセイ本には浅草の想い出が何度か出てくる。ろくに喰えない時期から見守ってくれて、自身を成長させてくれた浅草。たけしにとって浅草はルーツであり故郷なんだろうな。
ある芸人は吉本新喜劇だったり、花月やNGKだったり。そういった土台を作ってくれたり鍛えてくれた場所があるなんて、ちょっと羨ましい。
俺の根っこは何処だろう?