きのうの衆院・参院の補欠および再選挙の投票率が低かったことへの言及と分析が、きょうの朝日新聞にみられない。名古屋市長選に関しては、1面に投票率の報道があるのにだ。名古屋市長選の投票率は42.1%で、前回の36.9%より、約5%投票率が上がっている。
参院広島選挙区再選、衆院北海道2区の補選、参院長野選挙区の補選の投票率はそれぞれ33.61%、30.46%、44.40%と低調だった。前回とくらべ、広島再選は約11%ポイント下回り、北海道補選は約27%下回り、長野補選は約10%下回った。盛り上がらなかったのである。
政治不信というより、新型コロナ下で選挙戦が地味であったことが大きな要因であったと思う。北海道補選の投票率低下が他よりも大きいのは、さらに、自民党が候補者をださなかったことだ。
それにしても、投票率が低い。
今年、衆院選挙が全国で展開されるが、依然として、新型コロナが猛威を振るっていると思われる。
昨年のアメリカ大統領選挙では、トランプとバイデンの対決で盛り上がり、新型コロナ下にもかかわらず、これまでにない多くの人が投票した。アメリカでは、自分で登録しなければ投票権が与えらない国なので、投票率というものがない。しかし、大統領のトランプが前回当選したときよりも多くの票を集めたのに、バイデンが勝った。
すなわち、前回よりも多くの人びとが新型コロナの猛威のなかで投票したということだ。
日本も、与党と野党が対決し、有権者に選択肢をはっきりと示すことで、新型コロナ下でも盛り上がると思う。野党は与党をぼろくそに言っていいのだ。そうでないと面白くない。投票率もあがらない。
是々非々などバカげたこという維新の会や公明党は、もう いらない。対決しなければ、選択ができない。対決がなければ、お金や付き合いで投票するか、棄権することになる。