私は立憲民主党に第2自民党になって欲しくない。そういう意味で、枝野幸男の言動に腹を立てている。
「中間層を増やす」なんて言わないで欲しい。「日本から貧困をなくす」こそが、自民党との違いでしょう。「一億総中流社会」なんてばかげたことを言うのはやめて欲しい。
給付金の額を自民党や公明党と競うなんて ばかげている。生活に困っている人に生活保護費が支払われるようにすればよい。
いま、自治体の生活保護の窓口にいくと、出さないために、あれこれ嫌味を言われる。侮辱される。兄弟、親戚に、どうして支援しないかの連絡が、自治体の窓口から行く。
ハロワークに失業保険の資金の支給をもらいに行くと、なぜ失業したのか、就職のための研修に出ろなど、嫌みを言われる。罵倒される。
肉体のまたは精神の障害者の相談にのっているのは、いま、民生委員である。老人の多くは、いずれ認知症になったり寝たきりになったりする。その相談にのるのも民生委員である。相談だけでなく、ひとり者の困っている人の世話のために出かけもする。立憲民主党員も積極的に民生委員の活動を支援したり、民生委員その人になったりすべきである。
立憲民主党は、給付金の額を競うのではなく、社会保障の制度が憲法の理念どおりに実現されているか、少なくても、困っている人の法的相談にのり、窓口申請を助けることをすべきである。そうすれば、何が法的に不備かわかり、日本から貧困をなくすことができる。
そうすれば、「給付金」の額を競うことが、いかに見当外れかがわかる。「一億総中流社会」と言うことが、よそよそしいことがわかる。憲法の理念どおりに、社会保障制度を実現するのが筋道だ。
日本国憲法第25条
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
○2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」
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立憲民主党は北朝鮮のミサイル発射ぐらいで何をオタオタしているのだ。遊説先からすぐ戻らないから官邸の危機管理がなってないと批判したが、北朝鮮のミサイル発射は危機ではない。北朝鮮と日本は国力の差が大きい。北朝鮮はアメリカに攻撃されることを恐れ、ハリネズミのように防衛力を強めているだけだ。
これまで北朝鮮のミサイル発射問題は、日本の軍備強化の口実に使われてきた。自民党が北朝鮮のミサイル基地に先制攻撃する能力を持とうと言い出しているとき、立憲民主党までが一緒になって北朝鮮のミサイルの恐怖を煽ってどうするのだ。
枝野の脳みそは、北朝鮮のキム・ジョンウンをロケットマンと笑ったトランプ元大統領以下である。トランプの政治感覚のほうが鋭い。
韓国と北朝鮮は1950年に起きた戦争をまだ終了していない。単に休戦しただけである。韓国人と話をするとこれが大きい不安になっている。みんな、戦争がつづいていると思っている。今年、韓国のムン・ジェイン大統領は終戦協定を結ぶことを提案した。キム・ジョンウンの妹も賛意を示している。韓国と北朝鮮との戦争は、ソビエト・中国とアメリカとの代理戦争であった。中国とアメリカが朝鮮戦争の終戦協定の後見人として参加しないと、終戦協定が成立しない。日本も終戦協定を後押しすべきである。
そして、北朝鮮の経済封鎖をアメリカや日本は解かないといけない。軍事物資の禁輸は、中国との扱いと同じく、つづける。だいじなことは、小さな国の北朝鮮を、つっぱらなくても、存続できる状態に置くことだ。
小手先のことばかりを言及している枝野に私はがっかりしている。