悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

紫式部集126 暮れの風

2006-10-11 00:00:01 | 紫式部集
2006-1011-yms126
暮れの風心を寒く吹きぬけて
渡り少ない歳になったわ   悠山人

○紫式部集、詠む。
○詞書は非常に長いが、ここでは略。依拠本には、ひらかな読みがないから、「音」のようなときには、必ず辞書を引く
平王ク日記歌02。
¶わがよふけゆく=「夜が更ける」「私が年取っていく」
。「よ」は、「世」(平王ク表記)と「夜」。
¶音=<「音(ね)」が楽器の音、虫・鳥などの鳴き声など、心に訴えてくる音声を、「声(こゑ)」が人や動物の発する音声などをさすのに対して、「おと」は、比較的大きい音、また広く音響一般をさす。>(旺文版「古語辞典」)
□紫126:としくれて わがよふけゆく かぜのおとに
      こころのうちの すさまじきかな      
□悠126:くれのかぜ こころをさむく ふきぬけて
      わたりすくない としになったわ

短歌写真232 一度びは

2006-10-11 00:00:00 | 短歌写真
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一度びは激しく燃えし火の山も
いつしかふりて雪の見ゆらん   悠山人

○短歌写真、詠む。
○先日の初冠雪の富士山。山梨・静岡両県が協力して、世界遺産への登録、再挑戦中だとか。そのさい、山の呼び名を英語名で申請するのに、Fujisan, Fujiyama などいくつか候補があったが、Mt. Fuji に落ち着いた。後半、「ふりてしのちの雪を」、「見ゆ」留めも捨て難い。
□ひとたびは はげしくもえし ひのやまも
  いつしかふりて ゆきのみゆらん
【写真】このとき、ミレーの美術館の庭から12倍ズームで撮影。これだけ望遠を利かせると、かなりネボケるので、丁寧に調色した。
【お知らせ】紫のあと(別人)の歌集を、ほぼ決めました。歌人の名が当たった方に、短歌写真221原画(歌、モザイクなし。800*800)を返信メール添付で、お送りします♪ ヒントは、全150歌。何回か登場しました。

俳句写真003 桂花

2006-10-11 00:00:00 | 俳句写真
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桂花
馨ひてのち
味ははん   悠山人

○俳句写真、詠む。
○金木犀(きんもくせい)。桂花(guìhuā。教科書的には「クエイホア」、聴覚的には「コエィホァー」)。花の姿と香りを楽しんだあと、乾燥させた花を桂花茶としていただく。茉莉花(マァリィホァー)茶によく似る。
□かつらばな かぐはひてのち あぢははん
【写真】綺麗なので、自己満足♪
【memo】九里香について。電網での混乱振り、いつもながらのこと。金木犀は九里香、丹桂だ、沈丁花は七里香だよ、かんかんがくがく・・・。そんな中に、中国語(簡体字版)のサイトで「九里香」があった。入ってみると、どうも銀木犀の写真らしい。「中国花卉■(報)」シリーズの一つで、かなり詳しい。冒頭だけ引用すると、「九里香■(別)名千里香、月橘,■(為)芸香科、九里香属常■(緑)灌木,・・・」。漢字本家では、
 銀木犀=九里香=千里香
なのだ! ウェブマスターは「CPST.NET.CN 中国公衆科技網」(原簡体字)、解読するに
  Chinese Public Science-Technology Net
あたりかな? としたら、権威ある記事と言えそうだ。