悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

紫式部集128 だれひとり

2006-10-17 06:40:00 | 紫式部集
2006-1017-yms128
だれひとり折る方もなくこっそりと
陰で覗いて噂するだけ?   悠山人

○紫式部集、詠む。
○その場で、返す。私の専断用語・解釈では、こうなる。とんでもございませんわ。口説かれたり共褥(ともしとね)したりなど、まだありません。そういうことを言いふらすのは、誰でしょうね。(意気地のない殿方たちですこと)。争って買い求める、という代わりに、争って書写する時代。貴族仲間で、紫の名はあまねく知られていた。ただ、面識となると、かなり限定されるから、男どもは、せめてもと、あれこれ詮索するだけであった。紫の男性関係は、千年後の今でも、研究者の間で確定しない。
平王ク日記歌04。
□紫128:ひとにまだ をられぬものを たれかこの
      すきものぞとは くちならしけむ      
□悠128:だれひとり おるかたもなく こっそりと
      かげでのぞいて うわさするだけ?

短歌写真234 ヴィオロンの

2006-10-17 06:35:00 | 短歌写真

2006-1017-yts234
ヴィオロンの啜り泣く音の長ければ
心の傷の秋こそ深まれ   悠山人

○短歌写真、詠む。本歌はP.ヴェルレーヌの詩「秋の歌」、第一連。
○不遜にも、大それた、無謀な・・・。ついにここまで来たか。文学に関心ある、万人の知るあの名詩。「秋の日のヴィオロンの」と来れば、上田敏。もう日本人の大きな文化遺産である。私は文語詠短歌で、ささやかに挑戦してみた。もちろん巧拙は全く問題外である。
これを公開するにあたって、試しに原詩の暗唱と筆記をしてみた。驚いたことに、若き日そのままに、完璧な出来だった。自慢と取られたら心外で、劣等生でも一所懸命に「いい詩歌」を暗記した結果だ、と思っている。
□ヴィオロンの すすりなくねの ながければ
  こころのきずの あきこそふかまれ
【写真】おととい、美術館通りの いちゃう 並木。ぎんなん は、もう拾われ終わったのかな。
【memo】「秋の歌」全文。http://membres.lycos.fr/mirra/poeVerlaine.html
Chanson d'automne/Paul Verlaine

Les sanglots longs
Des violons
De l'automne
Blessent mon coeur
D'une langueur
Monotone.

Tout suffocant
Et blême, quand
Sonne l'heure,
Je me souviens
Des jours anciens
Et je pleure;

Et je m'en vais
Au vent mauvais
Qui m'emporte
Deçà, delà,
Pareil à la
Feuille morte.

【memo+
】別URL:2005年07月25日条に既出。


image191 花傍食

2006-10-17 06:30:00 | images
2006-1017-yim191
title : oxalis 
yyyy/mm : 2006/10
memo : 花傍食(コメリコだけ)。花片食(漢字表記で最多)。はなかたばみ。花酢漿草(広辞苑準拠)。オクサリス(多数派はオキザリス)。開花期間は、ほぼ年間。
【写真】日中は開いて、夕から朝へかけては、折畳み傘状に閉じる。昼少し前に、開閉二態を同時に撮ってみた。自宅庭の鉢花。