2006-1020-yms129
夜中じゅう戸を叩いては泣き崩れ
とうとう朝になってしまった 悠山人
○紫式部集、詠む。
○詞書に、「渡殿(わたどの)に寝たる夜、戸をたたく人ありと聞けど、恐しさに音もせで明かしたるつとめて」。中宮が出産でいない留守を狙って、道長が紫の寝所に入ろうとして、というのが通説。新潮版は、<「渡殿に寝たる夜」という表現によれば、いつもの局とは違っていたようである。」>と注記。さらに、誰が叩いているのか、分からないので、恐ろしかった、とも。平王ク075。
¶水鶏(くひな)=第067、第068歌の、贈答の解説参照。
¶よりけに=よりもずっと。more and more than。
□紫129:よもすがら くひなよりけに なくなくも
まきのとぐちを たたきわびつる
□悠129:よなかじゅう とをたたいては なきくずれ
とうとうあさに なってしまった
夜中じゅう戸を叩いては泣き崩れ
とうとう朝になってしまった 悠山人
○紫式部集、詠む。
○詞書に、「渡殿(わたどの)に寝たる夜、戸をたたく人ありと聞けど、恐しさに音もせで明かしたるつとめて」。中宮が出産でいない留守を狙って、道長が紫の寝所に入ろうとして、というのが通説。新潮版は、<「渡殿に寝たる夜」という表現によれば、いつもの局とは違っていたようである。」>と注記。さらに、誰が叩いているのか、分からないので、恐ろしかった、とも。平王ク075。
¶水鶏(くひな)=第067、第068歌の、贈答の解説参照。
¶よりけに=よりもずっと。more and more than。
□紫129:よもすがら くひなよりけに なくなくも
まきのとぐちを たたきわびつる
□悠129:よなかじゅう とをたたいては なきくずれ
とうとうあさに なってしまった