平成三十年目の新年睦月、昨日の小寒はさすがに冷えこんで寒かったが、きょうは穏やかな日和がもどってくれた。すこし遅めの朝食は、家人がつくってくれた七草粥に、新潟村上市から取り寄せたトチモチをいれていただく。亥年は干支の最後、平成最後の初春にこうした平凡な正月を過ごせることに幸せを感じる。
ふりかえると昨年大晦日の暮れは仕事で遅くなり、帰ったときにはNHK紅白も終盤あたりで、松田聖子のメドレーに間にあう。氷川きよしにつづいて、椎名林檎が着物姿でシュールな歌声を披露していた。
そのあと、ユーミンがリクエストを募って歌っていたのは、デビュー曲の「ひこうき雲」(1973.10)と「やさしさにつつまれたなら」(1974.10 アルバム“ミスリム”から)。これは二曲ともなつかしの70年代前半、平成前の昭和時代のメロディーではないか。ほぼ同時代人としては、いたく共感!する。かわっての星野源でまったりとしたあと、話題の米津玄師の姿を初めて目にしてその歌声を聞いた。ゆずは、原点に返っての弾き語りだったし、石川さゆりの「天城越え」では、琵琶、筝、尺八の邦楽器と布袋寅泰のギターが共演してなんとも豪華だったなあ。トリの嵐のステージのバックには、ここ数年の災害地を訪れた映像が流れていた。もう嵐はアイドルの域を超えて、社会的な存在になっているなと思う。
そしてラストは、サザンオールスターズの「希望の轍」(1990)、これって映画「稲村ジェーン」のなかの曲で、JR茅ヶ崎駅の発車メロディーとしても流されてる。つづく「勝手にシンドバッド」(1978)では、ユーミンとの予期せぬ?掛け声とダンスの共演で大盛り上がり、全出演者をバックにしたお祭り騒ぎ、桑田流大暴れエンターテナーぶりでおおいに楽しませてくれた。スカッとして、平成ラストのなんでもあり紅白にふさわしかったのではないだろうか。
新しい年も元旦が仕事始め、初詣は三日の家族ぐるみの江島神社行き。この日も穏やかに晴れ渡っていた。片瀬江の島駅をでて境川を渡り、国道134号線地下道をくぐると弁天大橋へとつながる。右手相模湾のむこうに丹沢箱根の山々と冠雪を被った初富士が望める。山頂に白雲がかかっているけれどもひときわくっきりと。やっぱりこの風景を眺めると、旧年はあれこれあったけれど、ようやくいつもの新年をむかえることができたなあ、って思うのだ。
せまい参道両側にひしめくお店をひやかし、竜宮城のような門をくぐり、辺津宮、弁天堂、中津宮とすすんで上りきれば、頂上ひろばのあたり。いっそう富士の姿が迫ってくる感じで、パノラマ世界のように風景が転開していきあきることがない。
少しアップダウンして奥津宮まで参ったあとは、いつもの江之島亭、窓際のお座敷でひと休みする。相模湾のむこうは弓状にのびる湘南海岸と街並み、そのむこうの蒼い幾重の山並み、そして富士山の秀麗としかいいようのない姿。いまの箱根駅伝復路はどのあたりだろうか、これぞニッポンといった変わることのない情景を目の前にして、一献を傾けるのはしみじみありがたいなあ。
年々歳々日々是好日、いい歳にするさ、地に足つけて穏やかにいこう。
弁天橋からの相模湾、湘南平、丹沢箱根富士(2019.01.03撮影)
初春碧天空に河津桜一輪
ふりかえると昨年大晦日の暮れは仕事で遅くなり、帰ったときにはNHK紅白も終盤あたりで、松田聖子のメドレーに間にあう。氷川きよしにつづいて、椎名林檎が着物姿でシュールな歌声を披露していた。
そのあと、ユーミンがリクエストを募って歌っていたのは、デビュー曲の「ひこうき雲」(1973.10)と「やさしさにつつまれたなら」(1974.10 アルバム“ミスリム”から)。これは二曲ともなつかしの70年代前半、平成前の昭和時代のメロディーではないか。ほぼ同時代人としては、いたく共感!する。かわっての星野源でまったりとしたあと、話題の米津玄師の姿を初めて目にしてその歌声を聞いた。ゆずは、原点に返っての弾き語りだったし、石川さゆりの「天城越え」では、琵琶、筝、尺八の邦楽器と布袋寅泰のギターが共演してなんとも豪華だったなあ。トリの嵐のステージのバックには、ここ数年の災害地を訪れた映像が流れていた。もう嵐はアイドルの域を超えて、社会的な存在になっているなと思う。
そしてラストは、サザンオールスターズの「希望の轍」(1990)、これって映画「稲村ジェーン」のなかの曲で、JR茅ヶ崎駅の発車メロディーとしても流されてる。つづく「勝手にシンドバッド」(1978)では、ユーミンとの予期せぬ?掛け声とダンスの共演で大盛り上がり、全出演者をバックにしたお祭り騒ぎ、桑田流大暴れエンターテナーぶりでおおいに楽しませてくれた。スカッとして、平成ラストのなんでもあり紅白にふさわしかったのではないだろうか。
新しい年も元旦が仕事始め、初詣は三日の家族ぐるみの江島神社行き。この日も穏やかに晴れ渡っていた。片瀬江の島駅をでて境川を渡り、国道134号線地下道をくぐると弁天大橋へとつながる。右手相模湾のむこうに丹沢箱根の山々と冠雪を被った初富士が望める。山頂に白雲がかかっているけれどもひときわくっきりと。やっぱりこの風景を眺めると、旧年はあれこれあったけれど、ようやくいつもの新年をむかえることができたなあ、って思うのだ。
せまい参道両側にひしめくお店をひやかし、竜宮城のような門をくぐり、辺津宮、弁天堂、中津宮とすすんで上りきれば、頂上ひろばのあたり。いっそう富士の姿が迫ってくる感じで、パノラマ世界のように風景が転開していきあきることがない。
少しアップダウンして奥津宮まで参ったあとは、いつもの江之島亭、窓際のお座敷でひと休みする。相模湾のむこうは弓状にのびる湘南海岸と街並み、そのむこうの蒼い幾重の山並み、そして富士山の秀麗としかいいようのない姿。いまの箱根駅伝復路はどのあたりだろうか、これぞニッポンといった変わることのない情景を目の前にして、一献を傾けるのはしみじみありがたいなあ。
年々歳々日々是好日、いい歳にするさ、地に足つけて穏やかにいこう。
弁天橋からの相模湾、湘南平、丹沢箱根富士(2019.01.03撮影)
初春碧天空に河津桜一輪